最新フジテレビCM撤退差し止めスポンサーどこ?企業一覧とACジャパン急増の理由

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フジテレビで放送されているCMに大きな動きがありました。一部週刊誌で報じられたタレント・中居正広さんのトラブルとフジテレビ社員の関与疑惑を受け、2025年1月17日にフジテレビ内で港浩一社長が「定例会見」というスタイルで出席メディア制限の中、会見を行いましたが世の中が納得するような回答を得ることができませんでした。これをうけ、大手企業が次々とCM放映を取りやめる事態に。これにより、CM枠を埋める形で「ACジャパン」のCMが急増しています。また1月27日やり直し会見を行った後も「サザエさん」最後の一社提供になっていた【西松屋】も翌28日に差し止めを決定。本記事では、スポンサーの撤退状況やACジャパン増加の背景について詳しく解説します。

1. フジテレビCM 差し替え・放送停止スポンサー企業一覧

フジテレビの2回目の会見となった1月28日(火)、新たに西松屋のCM差し止めが決定しました。「やり直し会見」が事実上、スポンサー企業に響かなかったということの現れです。

1月26日放送のサザエさんでは、大半のCMがACジャパンに差し替えられる中、唯一「提供」していたのが西松屋でしたが2月2日放送ではその西松屋提供のCMも放送されなくなる見込みです。

「ちびまる子ちゃん」はすでにすべてACジャパン。2つの国民的番組が提供なし、という今までにない状況にスポンサーの信頼を回復する手立ては今後の第三者委員会の結果次第が濃厚となりました。

差し替え・放送停止スポンサーの対応内容

2025年2月8日午前中現在で、少なくとも100社強のスポンサーが差し止め相当の対応を発表しているということが、分かっています。把握できた企業分の表は下記になります。ACジャパンに差し替えたCMは約350本という発表がありました。

随時更新していきます。対応内容が明らかなものは合わせて記載しています。

スポンサー名スポンサー名
日本生命61JRA(日本中央競馬会)
明治安田生命62松井証券
アフラック生命63日本郵政グループ
トヨタ自動車64ダスキン
NTT東日本65三菱電機
第一生命保険66塩野義製薬
日産自動車67大和証券グループ
ダイハツ工業68P&G
セブン&アイ・ホールディングス69九州電力
日本マクドナルド70JR九州
花王71九電工
ローソン72西部ガスホールディングス
JR東日本73NTTグループ
サッポロビール74キューピー
ヤクルト本社75出光興産
ユニ・チャーム76佐川急便
日本コカ・コーラ77ファンケル
サントリーホールディングス78アコム
資生堂79伊藤園
アリナミン製薬80MS&AD
東京電力ホールディングス81西日本シティ銀行
KDDI82ドワンゴ学園
スズキ83ECC
大東建託84ダイワハウス
イオン85キンライサー ・再開表明
第一三共ヘルスケア86ぱーそる
コスモエネルギーホールディングス87ロート製薬
INPEX88ポラスグループ
楽天グループ89日本たばこ産業
なないろ生命90サイボウズ
はなさく生命91大正製薬
三菱地所92アイリスオーヤマ
住友不動産93アートネイチャー
三井不動産94三協フロンティア
アサヒGHD95TOTO
興和96戸田建設
ソニー損保97東洋水産
日清食品ホールディングス98ブルボン
ライオン99よつ葉乳業
キリンホールディングス100再春館製薬所
ホンダ101コープデリ生協組合連合会
明治ホールディングス102ミツカン
住友生命103ヤマダデンキ
マツダ104エーザイ
スバル105ヨークベニマル
三井住友銀行106エアトリ
東京海上日動あんしん生命107ハイデイ日高
三菱自動車108千葉銀行
東急不動産109青山商事
東急リバブル110ディップ
51不二家111西松屋
52ウェルスナビ112
53Uber Eats113
54Apple114
55メルカリ115
56イーデザイン損保116
57ソフトバンク117
58任天堂118
59キッコーマン119
60オリエンタルランド120
参照:日経新聞 フジテレビ問題 他 ※順不同 判明分

特に日本生命は、複数番組でACジャパンのCMに差し替える対応を取っており、視聴者からも注目を集めています。

今後ドミノ式にスポンサーの差し替えが増えてACジャパンだらけになりそう

キッコーマンは50年も一社提供で続いている「くいしん坊!万才」の放送見合わせを決めたよ。「2025年1月26日分は代替して放送」とフジは返答しています。

調味料などの大手企業、キッコーマンがフジテレビに対し、コマーシャルを1社提供している長寿の料理番組「くいしん坊!万才」(日曜午後5時25分)の放送を26日から見合わせるように要請したことが21日、明らかになった。

同社によると、中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビの社員が関与したとの報道をめぐり「さまざまな面から総合的に判断した」という。

引用元:日刊スポーツ

SNSではすでにフジテレビ「ACジャパン祭り」などと言われています。マスコミは22日のフジテレビの状況を下記のように伝えています

22日放送の同局系「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)ではCM75本のうち、公益社団法人ACジャパン(以下AC)のCMが65本で約86%を占めた(いずれも関東地区)。

引用元:日刊スポーツ

差し止めと差し替えの違いは?

CM【差し替え】と【差し止め】はどう違うか素朴な疑問…

【差し替え】と【差し止め】
  • 差し替え: これは、元々予定されていたCMや番組を別のものに変更することを指します。例えば、特定のCMが放送できなくなった場合、その枠を別のCM(例えばACジャパンのCM)に置き換えることです。スポンサー料は払っている状態だが企業のダメージは防げる。
  • 差し止め: これは、元々予定されていたCMや番組の放送を完全に中止することを指します。つまり、その枠は空白のままになるか、他のコンテンツで埋められることになります。
    自社ドラマの番宣が多いなぁ、と思ったらこの可能性があります。ACジャパンが入ることも。完全に中止だとスポンサー料は支払われないがことが多いが内容によってはその後返金や違約金が発生することがあります。

結局 CM差し替えも差し止めも空白の枠になったことろにはACジャパンのCMが挿入されることが一般的

最初に声明:日本生命と明治安田生命

一連の報道を受け、フジテレビの主要スポンサーである日本生命と明治安田生命がCMの差し替えや放映停止を発表しました。1月19日朝現在では5企業の表明です。

なぜ他の企業に先駆けて保険会社が差し替えや撤退を表明したのでしょうか?

保険会社が他の企業に先駆けてCMの差し替えや撤退を表明した理由として、以下の点が考えられます。

  • 信頼性の重視: 保険会社は顧客の信頼を非常に重視する業界です。トラブルや不祥事が報じられると、顧客の信頼を損なうリスクが高いため、迅速に対応する必要があります。
  • ブランドイメージの保護: 保険会社はブランドイメージを大切にしており、ネガティブな報道が続くとブランド価値が低下する可能性があります。そのため、早期に対応することでブランドイメージを守る意図があります。
  • 社会的責任: 保険会社は社会的責任を果たすことが求められており、問題が発生した際には迅速かつ適切な対応を行うことが期待されています。

日本生命の筒井義信会長は経団連(日本経済団体連合会)の会長に内定しています。2025年5月に正式に就任する予定です。

2021年に経団連(日本経済団体連合会)の会長に就任し、今年5月末で任期を終える経団連の十倉雅和会長は住友化学株式会社の代表取締役会長を務めています。

住友系の企業CMもフジテレビに対して今後差し替えの動きがありそうな予感…

経団連の会長として、企業の社会的責任や倫理的な行動を推進する立場にあるため、信頼性を重視した対応を示すことで、他の企業にも影響を与える可能性があります。

他の経団連加盟企業も同様の動きを見せる可能性が高いです。トヨタ、NTT東日本なども当面見合わせを発表しています

フジテレビの信頼性が問われる中で、スポンサー各社が放映継続の是非を慎重に検討することが予想されます。

フジテレビ主要スポンサー一覧

企業名
KIRIN
アサヒビール
SUNTORY
P&G
meiji明治
ライフネット生命
HONDA
森永製菓
TEMU
エステー
SoftBank
日本郵政グループ
レイク
MUHI
KAO
JT
TAKARATOMY
西松屋
ケンタッキー・フライド・チキン
不二家
TCB
LION
デッドプール&ウルヴァリン
ANGEL
GungHo
Kracie
KOSE
co-op共済
自然食研
第一三共ヘルスケア
大正製薬
NISSAN
MITSUBISHIELECTRIC
ユニ・チャーム
RIZAP
立志舎
トヨタ自動車
松下電器産業
KDDI
ベネッセコーポレーション
高島屋
スズキ
イトーヨーカ堂
シャープ
キャノン
イオン
富士重工業
マツダ
三越
セブンイレブン・ジャパン
キューピー
カルピス
味の素
株式会社アイケイコーポレーション
CASIO
ロート製薬
GEO
YAHOO JAPAN
アリコ
デニーズ
セブン&アイ
ジョンソン&ジョンソン

2024年FNS27時間提供読みなどを元に作成のリストです。現在異なる可能性もある点をご了承ください。

2.フジテレビ CM差し替えの背景

中居正広さんのトラブルとフジテレビ社員の関与

中居正広さんのトラブルとフジテレビ社員の関与の明確な回答なし

タレントの中居正広さん(52)と女性とのトラブルを巡り、一部週刊誌でフジテレビの社員が関与していたと報じられました。この件を受けて、フジテレビは対応を急ぎ、1月17日に港浩一社長が記者会見を実施。第三者の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げる方針を発表しました。

港社長は記者会見で次のように述べています。

この件は、当事者の女性が事案に関して直接的な発信はされておりません。当社も個人の特定に繋がるような発信は避けるべきだと考えています。具体的かつ詳細の説明には限りがございます。また、当事者間の示談の守秘義務があることから、私たちが把握した内容に限界もあることもご了承ください。

プライバシーの保護や人権を尊重していきたいというのは、事の発端から今現在に至るまで、私どもの変わらぬ思いです。

引用元:フジテレビジョンHPニュースリリース1月定例会見より

この発言から、フジテレビとして問題を重く受け止めている姿勢がうかがえます。しかし、一番注目されていたフジテレビ職員の関与に関しては次のように回答するにとどめたため、世の中の不信感を払拭することはおろか、かえって出席メディアの制限や中継NGなどで批判や落胆の声が聞かれるだけの残念な結果になりました。

発端となったとされる飲み会にフジテレビ社員が関与していたかどうか
→調査委員会に委ねる との返答

、調査委員会の調査が想定されるポイントの1つとして上げさせていただきますが、例えばですが、本件食事会と弊社社員の関与の有無がございます。これについて、当該社員の聞き取りのほか、通信履歴なども含めて調査・確認を行った結果を受け、弊社ホームページにおいて見解をお伝えしました。中居氏が出した声明文においても、当事者以外の者、すなわち中居氏と女性以外の第三者が関与した事実を否定しています。ただこの点につきましても、調査委員会の調査に委ねたいと思っております。

引用元:フジテレビジョンHPニュースリリース1月定例会見より

フジテレビは昨年から外部弁護士を入れて事実確認の調査を進めていると会見で伝えましたが、新たに第三者の弁護士による調査委員会を立ち上げる時期はいつなのか明確な説明がなかったことも拍車をかけています。

コンプライアンスの重視

「コンプライアンス(Compliance)」とは、主に「法令遵守」と訳され、法律や規則、倫理、社会的規範を守ることを指します。企業や組織においては、単に法律を守るだけでなく、社会的に適切な行動を取ることや、ステークホルダー(顧客、従業員、取引先、株主など)の信頼を得るための取り組みも含まれます。

企業が求められるコンプライアンス意識の高まりが挙げられます。特に、広告出稿先が問題視される事態を避けるため、企業はリスク管理を徹底しています。テレビ局の運営方針において不適切とされる事案が発生した場合、スポンサー企業は自社のブランドイメージや社会的信頼を守るため、迅速に対応を取る必要があります。CM差し替えは、こうしたリスク回避策の一環として行われ、コンプライアンス重視の姿勢を強調するものと考えられます。

不買運動への懸念

製造業大手の担当者は、「対応が遅くなり、不買運動につながっては困る」とマスコミにこめんとしたそうです。

企業が迅速に対応しないと消費者からの信頼を失い、その結果として消費者がその企業の商品を買わなくなる(不買運動)が起こる可能性があるのです。特に製造業などの企業は、消費者の信頼が重要であり、迅速な対応が求められるため、CM差し替えが進んだと考えられます。

とばっちりに近い状況でも不買運動に繋がるのは阻止したいところ

スポンサー企業のフジテレビにおける主要番組でのCM差し替えはこのような背景が原因です。

3. 差し替え後のCM:ACジャパン急増の理由

スポンサー撤退後、空いた枠を埋めるために急増したのが「ACジャパン」のCMです。1月21日で350本のフジテレビのCMがこちらに差し替えになっています。

東日本大震災の時もよく見かけたACジャパン。最近はコレ!普通のCMと何がどう違うの?

フジテレビの信頼性が問われる中で、スポンサーが次々と差し替え・自社CMを差し止めし、公共広告機構(ACジャパン)のCMが増える現象をSNSでは「ACジャパン祭り」「ACジャパンだらけ」と揶揄されたりしています。

ACジャパンとは?

ACジャパンは公益社団法人で、空き枠や有事の際に企業がCMを自粛した場合に放映される社会貢献型の広告を制作しています。主なテーマは以下の通りです。

  • 交通安全
  • 防災意識向上
  • 環境保護

急増の理由

1月18日放送の「めざましどようび」では、以下のようにACジャパンのCM本数が急増しました。

  • 前週(1月11日):ACジャパンCM 0本
  • 当週(1月18日):ACジャパンCM 14本

番組内でのCMが差し替えられた結果、ACジャパンのCMが大幅に増えたことが明らかです。

4. CM撤退が他企業にも広がる可能性

今回のスポンサー撤退の動きは、他の企業にも波及する可能性があります。特にフジテレビの信頼性が問われる中、スポンサー各社が放映継続の是非を慎重に検討することが予想されます。

今後の焦点

  • 調査委員会の調査結果:フジテレビの社員関与についての結論次第でスポンサーの対応が変化する可能性があります。
  • 他スポンサーの動向:特に他の大手企業が日本生命や明治安田生命に続くかどうかが注目されます。

5. まとめ

スポンサー撤退とフジテレビの今後の行方

今回のスポンサー撤退は、フジテレビにとって信頼性の再構築が急務であることを示しています。ACジャパンのCM急増は、一時的な対応としては機能しますが、長期的にはスポンサーの信頼回復が必要です。

今後の調査委員会の報告やフジテレビの対応によって、企業の間での動きがさらに広がる可能性があります。視聴者としても、各企業やフジテレビの対応を注視していく必要がありそうです。

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