【最新】備蓄米の随意契約企業一覧と店頭に並ぶ時期・価格目安リストまとめ

コメ価格の高騰や品薄が続く中、政府が備蓄米を小売企業に直接売り渡す「随意契約」がスタート。想定を大きく上回る約70社から申請が相次ぎ、一時的に新規受付を停止する事態にまで発展しました。

イオンや楽天に加えて、大手コンビニとして初めてファミリーマートも参入。1kgあたり400円（税込432円）という価格で、小分けパックの全国販売を6月中旬から開始予定です。

本記事では、備蓄米の随意契約に参加した企業を【一覧表】で網羅。申込トン数・販売時期・価格目安・販売形態（店舗／ネット）などを随時更新しながらまとめています。

「いつどこで買える？」「どの企業が参加してる？」「価格は全国一律なの？」といった疑問を、図表でわかりやすく解説します。

備蓄米の随意契約とは？
【一覧表】備蓄米の随意契約企業と販売情報（2025年5月29日時点）
店頭販売とネット通販の違い
価格は全国一律になる？
今後の更新予定

備蓄米の随意契約とは？

「随意契約」って、なんだかむずかしそう…

このパートでは、まず制度の仕組みをやさしくガイドしていきます。

🍙そもそも「備蓄米」って？

備蓄米とは、政府が災害や物価高などいざという時のために保管しているお米のことです。

保管されているのは、2022年産の古米や、2021年産の古古米〜古古古米にあたるお米が中心です。
いずれも低温・厳重管理のもとで保管されたもので、賞味期限内の備蓄米です。

呼び方	意味	年数の目安
新米	収穫後すぐの米（概ねその年のうち）	0年
1年未満米	まだ新しい	〜約1年未満
古米	一昨年の収穫分くらい	約1〜2年経過
古古米	さらに古い（2〜3年以上前のもの）	約3年〜4年経過
古古古米	かなり古い（通常は家庭用ではない）	4年超〜

📦「随意契約」ってどういう仕組み？

「スーパーとかコンビニが、自由に買えるの？」

→ 実は、今は“できる”んです！

これまでは、備蓄米を買いたい企業は「入札方式」で申し込んでいました。
つまり、一番高く買うと手を挙げた企業が契約を勝ち取る方式でした。

でも2025年からは、「随意契約」という仕組みに変わりました。

実はこれ、江藤農水相の『コメは売るほどある』の失言が発端で辞任後、後任に抜擢された小泉進次郎農水相が主導した制度変更なんです。

小泉進次郎農水相、備蓄米「2千円台で出していく」　早ければ6月初旬にも店頭販売見通しhttps://t.co/eVBt5Ssoer

政府備蓄米について「（5キロ当たり）2千円台で店頭に並べる形で出していく」と述べた。備蓄米放出の手続きを随意契約に変更し、早ければ6月初旬にも店頭販売される見通しという。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 23, 2025

これまでの入札方式ではスピード感に課題があったため、政府が価格を提示し、条件を満たした企業が“先着順”で契約できる仕組みに変えたことで、より迅速な米の流通が可能になりました。

✅ 随意契約はここが違う！

国が販売価格（例：60kg＝10,700円）をあらかじめ決めている
それに納得した企業が「買いたいです！」と申し込む
先着順で契約が成立！

📊 入札方式とのちがいを簡単にまとめると…

比較項目	これまで（入札方式）	今回（随意契約）
価格の決定	高値をつけた企業が契約	国が決めた価格で販売
契約の流れ	競争方式（入札）	先着順で受け付け・契約
対象企業	条件を満たす一部の事業者	年間1万トン以上の取扱企業
消費者価格	高騰の可能性あり	安定した価格で提供されやすい

「なるほど、国が価格を決めておくから、誰でも“早い者勝ち”で申し込めるってことなんだね」
→ その通り！だからこそ、今イオンやファミマ、楽天などが次々と動いているんです。

🛒 どんな企業が申し込めるの？

次のような条件を満たした企業が対象です。

年間で1万トン以上の米を扱う大手小売企業（スーパー・コンビニ・ネット通販など）
POSデータ（販売実績）を国に提供できる

この条件をクリアすれば、企業は政府から備蓄米を買って、消費者に販売できます。

📝ざっくりまとめると…

項目	内容
売られる米	政府が保管していた古米（2021〜2022年産）
買う企業	大手小売企業（年間1万トン以上）
契約方法	国と直接交渉の「先着順」
価格設定	政府が提示した価格に基づいて販売
必要条件	POSデータの提出・販売報告の義務あり

💡「そもそも備蓄米って何？」「古くてまずいってホント？」
気になる人はこちらの記事で、備蓄米の正体や放出の仕組みをさらに深堀り！丁寧に解説しています
👉 備蓄米とは？何年前の米？古くてまずい噂と放出の仕組みを徹底調査

【一覧表】備蓄米の随意契約企業と販売情報（2025年5月29日時点）

No.	企業名	販売時期	価格目安	申込トン数	販売概要
1	ファミリーマート	6月中旬〜	1kg 税込440円	不明	全国16,600店で販売予定。伊藤忠グループが精米・供給
2	セブン-イレブン（セブン＆アイHD）	6月中〜？	5kg 税込2,000円程度	不明	詳細未定。早期販売を目指す
3	ローソン	6月中〜？	未定	不明	販売形態は少量パックで検討中
4	イオングループ	6月初旬〜	5kg 税込2,160円	約20,000トン	全国のグループ店舗（イオン・マックスバリュ等）で販売
5	イトーヨーカ堂	6月上旬〜	5kg 税込2,000円前後	不明	ヨークベニマルも参加表明
6	PPIH（ドン・キホーテ）	6月第1週〜	5kg 税込2,000円台前半	15,000トン	首都圏中心に販売開始。アプリ会員限定・購入制限あり
7	オーケー	6月上旬〜？	5kg 約2,000円	不明	首都圏の低価格スーパー。PB米値下げに活用
8	タイヨー	6月中〜	5kg 税込2,160円	約1,500トン	九州（鹿児島・宮崎）93店舗展開
9	三和（Sanwa）	6月上旬〜？	5kg 税込2,000円前後	不明	神奈川・首都圏地盤のスーパー
10	ライフ	6月中〜？	5kg 税込2,000円前後	不明	公式情報なしだが販売準備報道あり
11	CGCジャパン	6月以降〜	5kg 税込2,000円前後	約5,000トン	全国202社の加盟スーパーへ配分
12	コープさっぽろ	6月下旬〜	5kg 税込2,000円前後	約1,500トン	店舗・宅配「トドック」で販売開始
13	アクシアルリテイリング	6月初旬〜	5kg 税込2,160円	約195トン	新潟県地盤。原信・ナルスで展開
14	サミット	不明	未定	不明	申請準備中と報道
15	西友	不明	未定	不明	申請準備中と報道
16	ヨークマート	不明	未定	不明	申請準備中と報道
17	JA系（Aコープなど）	今後再募集へ	未定	不明	第2弾（令和3年産米）で参加予定
18	楽天グループ	6月上旬〜	5kg 税込2,160円	約10,000トン	楽天市場で販売。予約受付・配送2週間以内
19	アイリスオーヤマ	6月2日〜	5kg 税込2,200円	約10,000トン	自社EC＆店舗で販売。購入制限あり
20	Amazon	不明	不明	不明	参加報道なし
21	Yahoo!ショッピング	不明	不明	不明	転売禁止措置の表明あり
22	サンドラッグ（ダイレックス）	6月以降〜	5kg 税込2,160円	不明	九州中心にダイレックスで販売
23	カインズ	6月上旬〜？	5kg 税込2,000円程度	不明	全国のホームセンター店舗で販売
24	ゼンショーHD	不明	未定	不明	外食店活用の可能性あり（すき家など）
25	宮城商事	6月中？	5kg 税込2,000円前後	不明	自社ECサイトでの販売を想定
26	諸長（新潟県魚沼）	6月中？	未定	不明	飲食店や通販向けの販売見込み
27	東穀（東穀物商事？）	不明	未定	不明	卸売・小売流通向けの備蓄米展開か
28	フレスタ	不明	不明	不明	一部報道で参加検討とされる
29	サンリブ	不明	不明	不明	一部報道で参加検討とされる
30	ヤオコー	不明	不明	不明	参加可能性報道あり