台風11号の名前は「ヤギ」由来は何？どうやって決まったのかを調査

広範囲に被害をもたらした台風10号は熱帯低気圧に変わり、その後すぐにフィリピンの東で台風11号が発生となりました。その発表と同時に公表されたのが台風11号の名前「ヤギ」。

振り返ると前回の台風10号は「サンサン」。警戒をともなう台風の名前の付け方にしてはとても印象的な名前が並びます。台風11号の名前「ヤギ」は何の由来か？どうやってこの台風の名前は決まったのかを調査します。

台風11号の名前「ヤギ」の由来は何？

台風10号が熱低に変化した頃とほぼ同じ時期、2024年9月1日に発生した台風11号の名前「ヤギ」の由来は日本の星座「やぎ座」から来ています。

【最新】日本が台風11号「ヤギ」は、9月1日午後9時にフィリピンの東で発生し、北上を続けています。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sと公表されています。

この台風は今後、3日から4日のあたりには進路を西寄りに変え、9月最初の週の後半には沖縄や西日本などに影響が出る可能性があります。

台風11号が発生しました。
名前は「ヤギ（Yagi）」、日本名で星座のヤギ座という意味です。ヤギの動向にご留意ください。 pic.twitter.com/zKwrROE1xf

— 荒木健太郎 (@arakencloud) September 1, 2024

名前が付けられた台風と「やぎ座」の時期は関係がありません。台風の名前は各国が前もって提案していたものが順に決められていくのです。今回たまたま台風11号に日本の提案していた「ヤギ」が順番的に該当し命名された、というだけです。

前回の台風10号は日本の前の順番、「香港」があらかじめ提出していた少女の名前「サンサン」が割り当てられた、ということになります。

台風11号の名前はどうやって決まったか？

台風の名前は各国が提案したものを順番に…ということですが、仕組みの詳細は次のようになります。

台風には○○号、と号数がつくほかに「アジア名」というものが割り当てられています。

台風の名前は、アジア各国が提案した140個の名前リストから順番に付けられます。このリストの仕組みのもと、台風委員会の現在の命名システムは、2000年に導入されました。このシステムでは、北西太平洋および南シナ海で発生する台風に対して、アジア各国が提案した名前が順番に付けられる、ことになっています。このリストに、14の国や地域がそれぞれ10個ずつ提案した140個の名前が含まれており、リストが一巡すると再び最初の名前に戻ります。

大型で強い台風…コイヌ
🌀🐶ﾂﾖｲﾝﾀﾞｿﾞ

2022年11月の台風24号「ヤマネコ」以来の日本名なんだそう👀 pic.twitter.com/qJ0ZstqxnK

— マリ🌈 (@chatteblanche31) October 2, 2023

また日本が提出した10個の名前すべてが星座に由来しています。リストの順番と名前は下記です。

　5　コイヌ　こいぬ座、小犬
　19　ヤギ　　やぎ座、山羊
　33　ウサギ　うさぎ座、兎
　47　カジキ　かじき座、旗魚
　61　コト　　こと座、琴
　75　クジラ　くじら座、鯨
　89　コグマ　こぐま座、小熊
　103　コンパス　コンパス座、円や円弧を描くためのV字型の器具
　117　トカゲ　　とかげ座、蜥蜴
　131　ヤマネコ　やまねこ座、山野にすむ猫

引用元：ウェザーニュース

またなぜ日本が星座を由来とした名前を提案するのかはきちんとした理由がありました。

140個のアジア名のうち日本からは、星座名に由来する名前10個を提案しています。星座名を提案した理由として、特定の個人・法人の名称や商標、地名、天気現象名でない「中立的な」名称であること、「自然」の事物であって比較的利害関係が生じにくいこと、大気現象である台風とイメージ上の関連がある天空にあり、かつ、人々に親しまれていることが挙げられます。

引用元：気象庁

まとめ

台風11号の名前「ヤギ」について調べてみると台風の名前は決められたルールのもとにつけられていることがわかりました。次に訪れる日本の決めた台風名「ウサギ」が何年後になるかも気になります。