角田夏実(つのだ なつみ)選手は、柔道界の新星として輝きを放ち、パリオリンピックで日本に金メダル第一号をもたらしました。圧倒的な強さを見せつけ、技の美しさと戦略の巧みさで世界を魅了したばかりです。そんな強さを誇る角田夏実選手と東京オリンピックで金メダルを手にした阿部詩選手はライバルなのでしょうか？どちらが強いのか？素朴な疑問を過去の対戦成績で調べてまとめます。
角田夏実と阿部詩はライバルだった？
2024年7月28日にパリ五輪で日本金メダル第一号となった角田夏実選手。手にした金メダルの階級は48㎏級です。
一方、東京オリンピックで金メダルを獲得し二連覇を期待されている阿部詩選手は52kg級。階級が違うため、ライバルではないのでは？と思いがちですが角田夏実選手は52kg→48kgへ階級を変更しています。
その為、過去は同じ階級だったため対戦することもありかつてはライバルだった、と言えます。
角田夏実と阿部詩はどっちが強い？過去の対戦成績
角田夏実選手と阿部詩選手の対戦成績については、これまでに4回の対戦があり、内容は角田夏実選手が3勝、阿部詩選手が1勝でした。
| 日時 | 大会 | 勝者 |
|---|---|---|
| 2016年 | グランドスラム東京・52kg級 | 角田夏実 |
| 2016年 | 講道館杯・52kg級 | 角田夏実 |
| 2018年 | 全日本選抜柔道体重別選手権大会・52kg級 | 角田夏実 |
| 2018年 | グランドスラム大阪・52kg級 | 阿部詩 |
2019年以前は、両選手は52kg級で競い合っていましたが、その後、角田夏実選手が48kg級に階級変更を行いました。そのため、直接対決の機会はなくなりましたが、それぞれが自分の階級で素晴らしい成績を収めています。
角田夏実 柔道の技術と戦術
角田夏実選手は、その卓越した技術と独自の戦略で柔道界において注目されています。
特に彼女の巴投げは、一般的な奇襲技とは異なり、試合を制するための重要な技術として知られています。角田選手は、相手の手を畳につかせない手さばきや柔軟な動きで試合を優位に進め、相手の動きを読み適切なタイミングで攻撃を仕掛けることができます。
両足を駆使して胴体をコントロールする珍しい動きを持ち、足の5本指を手のように使い、自在に相手の道着を握る能力があります。滞空時間が長く、両足を宙に浮かせることで、警戒して踏ん張られる相手に対しても、前に出て小外刈りなどの鋭い足技を見せつつ前方に引き込むことができます。
「相手の受け方が100通りあれば、100通りの投げ方を考える」という探究心も、彼女の強みの一つです。
大学時代伸び悩んでいた時期に、金メダルを獲得した松本薫選手の「センスとともに技術も必要」、という言葉に感銘を受けたそう。大選手も日々技術を研究していることを知り、自分も技術を磨くようになった、と答えています。
【動画】角田夏実 階級変更による減量や筋トレ
角田夏実選手は実際に階級を変更して、階級ごとにプレーや取り組み方が異なることを実感した、とインタビューで答えていましたが、そのため52kg級の時とは違う減量に取り組んでいます。ユーチューブでもその取り組みの様子を挙げていますが、健康的、計画的に取り組んだ減量の結果によるウエストや筋肉にもオリンピック開始前からファンの間では話題でした。
54kg→48kgに成功した時のウエストは66cm→59cm！あばら同士が当たって痛いとは、どのような感覚なのでしょう…
30-39歳で身長約158cmの日本人女性一般の体重は約54.3kgとなっていますので、並大抵の努力ではないことが伺えます。参照：政府統計ポータルサイト e-stat
8月6日に32歳の誕生日を迎える角田選手は公表で161cmです。
在宅でできる、このサクッとできるお尻・体幹トレーニングは是非試してみたいですね。
角田夏実プロフィール
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 氏名 | 角田 夏実 (つのだ なつみ) |
| 生年月日 | 1992年8月6日 |
| 出身地 | 千葉県八千代市 |
| 身長 | 161cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属 | SBC湘南美容クリニック |
| 階級 | 女子48kg級 |
| 得意技 | 内股、巴投げ、寝技（関節技） |
| 学歴 | 八千代松陰中学校 (1・2年)、八千代市立勝田台中学校 (3年)、八千代高校、東京学芸大学 |
| 経歴 | 世界選手権3連覇 (2021年 – 2023年)、パリオリンピック金メダリスト |
角田選手は、小学2年生の時に柔道を始め、中学2年生の時に全国中学校柔道大会44kg級に出場しました！そのあと全国大会常連の強豪校である八千代高校へ進学しています。
大学時代に角田選手は、関節技を中心とした寝技に力を入れていました。その習得が得意技に繋がっているんですね。
まとめ
パリオリンピックでの金メダル獲得に大きく貢献し、角田選手の柔道は日本のみならず世界中のファンに感動を与えてくれました。彼女の努力と才能は、今後の活躍にも大きな期待を寄せられており、柔道界のさらなる発展を牽引する存在となるのは間違いなさそうです。
- 角田夏実選手と阿部詩選手は以前、同じ階級にあったため対戦した過去がありライバルだった、と言える。
- 4度の対戦経験があり角田夏実選手が3勝、阿部詩選手が1勝。
- 現在は階級が異なり(角田夏実選手48kg級・阿部詩選手52kg級)、それぞれの階級で実力を発揮している。
