1月27日、フジテレビのやり直し会見が午後4時にスタートしました。質疑応答に入ると議論は熱を帯び、10時間を過ぎてもなおヒートアップし明けて28日の午前2時半に会見終了。視聴者の注目を集めたのは、日枝久氏の責任を厳しく追及する東京新聞の記者。その語気の強さや鋭い切り込みに印象を受けた人も多かったようです。過去には出禁になった場所もあるという噂は本当か?旧ジャニーズの会見や過去の大物会見でも度々話題を呼ぶ、この記者――望月衣塑子とは何者なのでしょうか?
望月衣塑子のプロフィール
1月27日(月)午後4時から行われたフジテレビの「やり直し会見」休憩もなしに午後9時を過ぎても休憩なしでヒートアップした質疑応答。SNSでは「地獄絵図」とまで揶揄されるほど紛糾した会見でした。その中で会見を行っているフジテレビの経営陣より際立って印象に残った記者も。東京新聞(正確には中日新聞東京支社)の望月衣塑子記者もその一人。どのような人物なのか調査します。
東京新聞 望月衣塑子
— 音楽大好きマン (@rockdazejinsei) January 27, 2025
なんでこの人、やたら怒っているかな
冷静さがないし語気が荒くて不愉快すぎるんだがっ 損な性格してるなーっ
一人昭和感が強い 逆パワハラだわ pic.twitter.com/Rq1gN5LbWF
望月衣塑子記者 プロフィール
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | 望月衣塑子(もちづき いそこ) |
生年月日 | 1975年 |
出身地 | 東京都 |
学歴 | ・東京学芸大学附属大泉小学校 ・東京学芸大学附属大泉中学校 ・東京学芸大学附属高等学校 ・慶應義塾大学法学部政治学科卒業 |
職業 | 東京新聞記者 |
影響を受けた人物 | ●吉田ルイ子 ●清水潔 |
家族 | ■配偶者(全国紙記者) ■子供2人 ■弟(望月龍平) |

弟の望月龍平さんは、日本の演出家、脚本家、俳優であり、アダルト系の執筆やオンラインサロンの運営者でもあるという多彩な活動をされています。
- 1997年: 高校卒業とともに劇団四季に入団。
- 1998年: 「美女と野獣」で初舞台を踏む。
- 2008年: 劇団四季を退団し、渡英。
- 2011年: NPO法人OFF OFF BROADWAY JAPANを設立。
- 2013年: 株式会社望月龍平シアターカンパニーを設立(2015年に株式会社蒼龍舎に社名変更)。
望月衣塑子記者が影響を受けた人物
吉田ルイ子氏
吉田ルイ子(よしだ るいこ)さんは、日本の写真家でありジャーナリストです。1934年7月10日に北海道室蘭市で生まれ、2024年5月31日に89歳で亡くなりました。フルブライト交換留学生として渡米し、オハイオ州立大学とコロンビア大学で学んでいます。
- 1968年: ニューヨークのハーレムで撮った写真が高く評価され、公共広告賞を受賞
- 2001年: 日本ジャーナリスト会議特別賞を受賞。
- 2003年: 第19回国際写真フェスティバル東川賞特別賞を受賞。

中学生の時に母親に薦められて読んだ吉田ルイ子氏の『南ア・アパルトヘイト物語』に感銘を受け、新聞記者を志すようになったとのこと。
清水潔氏
日本のジャーナリストであり、特に調査報道で知られています。彼は1958年に東京都で生まれ、現在は日本テレビ報道局の記者・特別解説委員を務めています。また、早稲田ジャーナリズム大学院の非常勤講師も務めています。
- 1999年: 「FOCUS」記者時代に桶川ストーカー殺人事件を取材し、埼玉県警察の捜査より先に容疑者を割り出し、警察に通告
- 2010年: 「文藝春秋」で足利事件の真犯人を特定し、捜査当局に伝える。
- 2015年: NNNドキュメント「南京事件」シリーズがギャラクシー賞、JCJ賞などを受賞

批判を受けても怯まない取材姿勢は清水氏に影響を受けている可能性。

独特な質問及び取材スタイルは同業者の間でも肯定的・否定的、両方の評価を同時に持つ稀有な存在でもあります。
望月衣塑子記者 家族構成
望月衣塑子記者月さんは結婚されており、夫と二人の息子さんという家族構成です。夫は全国紙の記者として紹介されています。息子さんたちは、2011年生まれと2013年生まれです。
東京新聞 望月衣塑子記者とは?過去には出禁?
望月衣塑子記者は、彼女の取材スタイルや行動が物議を醸し、出禁に関するエピソードもいくつか存在します。
林長官、東京新聞・望月衣塑子氏と初対決 「答弁が他人ごとのよう」と追及受けるhttps://t.co/zkoqJ49YOa
— 産経ニュース (@Sankei_news) December 18, 2023
望月氏はこれまで菅義偉前首相や松野博一前官房長官ら歴代官房長官とバトルを繰り広げてきた。
具体的な出禁にまつわるエピソード
法務委員会での不規則発言:2023年6月
望月記者は参議院法務委員会で、傍聴席から不規則な発言を繰り返し、ルール違反として自民党から厳しい批判を受けました。この行為が問題視され、今後の対応が協議されることになりました。
他メディアとの関係: 2024年
他のメディアの関係者として会場に入り、取材を行ったことが報じられ、同業者からも批判を受けました。このような行動が、彼女の出禁に繋がる要因となった可能性があります。
感情的な質問:2025年
フジテレビの会見においても、望月記者が感情的に質問を続けたことが問題視され、今回も出禁を求める声が上がりました。彼女の取材スタイルが、他の記者やメディア関係者からの反感を買うことが多かったようです。
望月記者がメディアの中でどのように受け止められているかを示す一例であり、彼女の取材スタイルが賛否を呼んでいることを反映しています。
東京新聞 望月衣塑子記者 旧ジャニーズや大物会見での質問が話題
フジテレビの記者会見で、東京新聞の望月衣塑子氏がケンカ腰で質問する姿が注目されました。参加者は、彼女の感情的なパフォーマンスが必要ないと感じており、「淡々と質問しろや」との意見も飛び交っています。望月氏の口調が冷静さを欠いているとの声もあり、フジテレビ経営陣に同情する意見も多いで… pic.twitter.com/01EMwzk6td
— Cross-interaction (KuTin) (@KuTin2022) January 27, 2025
望月衣塑子記者は、東京新聞の社会部記者として、数々の記者会見で鋭い質問を投げかけ、質問スタイルや勢いがパワハラ、という批判もありながら一方でその存在感を示してきました。以下に、彼女が特に注目を集めた主な会見を挙げます。
菅義偉官房長官の記者会見(2017年)
望月記者は、菅義偉官房長官の定例記者会見において、2017年森友・加計学園問題や共謀罪法案などに関して、政府の説明責任を追及する鋭い質問を繰り返しました。また、2018年12月26日にも沖縄県の米軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事に関する質問が注目されました。
彼女は「埋め立て現場では赤土が広がっているが、政府はどう対処するのか」と問いかけ、菅氏との間で激しい応酬が繰り広げられました。その結果、政府側から質問制限の動きが見られ、記者会見の在り方や報道の自由について社会的な議論を引き起こしました。
ジャニーズ事務所の記者会見(2023年9月)
①2023年9月7日、ジャニーズ事務所が開いた記者会見では、望月記者が特に目立つ存在となりました。この会見では、ジャニー喜多川氏による性加害問題が取り上げられ、望月記者は新社長の東山紀之氏に対して、過去の加害行為について直接的な質問を行いました。
彼女は「東山さん自身がデビュー前に、ジャニーさんから加害を受けた記憶があるか」と尋ね、会見の雰囲気を一変させました。この質問は、他の記者からも注目され、メディアの報道における倫理やセンシティブな問題についての議論を引き起こしました。
②2回目の会見での「NGリスト」問題2023年10月2日の会見
2回目の会見では、事務所側が特定の記者を質問から外す「NGリスト」を作成していたことが明らかになり、望月記者はそのリストに名前が含まれていたことを公表しました。彼女は「マイクがないならシャウトするしかない」と発言し、会見中に無理に質問を試みる姿勢が批判を呼びました。この行動は、他の記者からの反発を招き、会見の運営方法やメディアの自由についての議論を再燃させました
蓮舫参議院議員の都知事選出馬会見(2024年5月)
蓮舫議員の出馬会見では、望月記者はYouTube番組のキャスターとして参加し、東京新聞の記者として長時間の質問を行いました。この行動に対して、社内から「スタンドプレーはいい加減にしてくれ」とのクレームが寄せられ、記者の行動や報道の在り方について内部でも議論が生じました。
これらの会見を通じて、望月衣塑子記者は鋭い質問と積極的な取材姿勢で注目を集める一方、その手法や態度について賛否両論が存在します。彼女の活動は、報道の自由や記者の役割について考えるきっかけを提供しています。
SNSの声
今回またもや話題になったフジテレビの「やり直し会見」での望月衣塑子記者による質問やその姿勢。SNSを沸かしている声を拾いました。

彼女独特の取材姿勢をどういう視点で捉えるか、でだいぶ賛否両論くっきり別れています。
まとめ
望月衣塑子記者は、東京新聞の社会部記者として、政府や企業、社会問題に鋭く切り込む質問で知られる存在です。菅義偉官房長官の記者会見では、森友・加計学園問題や共謀罪法案などについて政府の説明責任を追及し、大きな話題となりました。また、ジャニーズ事務所の性加害問題や松本人志さんに関連する吉本興業の会見などでも積極的な姿勢で質問を繰り返し、時に威圧的!という声も聞かれる中、多くの注目を集めています。
彼女の質問力や切り込み方は「鋭い」と称賛される一方で、その手法や態度については議論を呼び、賛否両論が巻き起こることも少なくありません。それでも、記者としての姿勢を貫き、報道の自由や社会的な課題に向き合い続ける姿は、記者のあるべき姿を問い直すきっかけとなっています。
望月さんの活動は、単にニュースを伝えるだけでなく、記者が何を伝え、どのように社会と向き合うべきかを考えさせる貴重な存在です。冷静な態度は必要ですがその発信力と行動力は、今後も社会の重要な議論を引き起こし続けるでしょう。