備蓄米とは?放出いつから?何年前の米?古くてまずい噂と実態を徹底調査

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江藤農林水産大臣は2025年2月14日の閣議後記者会見で、価格が高騰している米の対策として、政府の備蓄米21万トンを放出すると正式に発表しました。これにより、消費者のもとに政府の備蓄米が供給されることになりますが、「備蓄米って古いお米なのでは?」「古米なら美味しくないのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。

そこで今回は、放出される備蓄米の実態について詳しく調査しました。

備蓄米とは?

主に日本政府が食糧危機や自然災害などの非常時に備えて保管している米のこと

この制度は、1995年に法律として制度化され、1993年の大凶作を受けて設立されました。

備蓄米の目的は大きく2つ

  1. 国民が安定して米を食べられるようにすること
  2. 米の市場価格を安定させること

今回はこの2番、米の市場価格を安定させることが目的ということになります。とはいえ、コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米放出するのは初めてだそうです。

備蓄米放出の背景は?

行方不明米と言われる存在です。

去年2024年の生産量は前年比約18万トン増量したにもかかわらず、去年末の集荷量は前年比約21万トン減少している。お茶碗約32億杯分が行方不明!

ここから米の流通が滞り、高騰を招いていることが備蓄米放出に至る背景になります。

備蓄米の放出はいつから?

政府の発表によると、備蓄米の放出スケジュールは以下の通りです。

日付内容
2025年2月14日備蓄米21万トンの放出決定(第1回は15万トン)
2025年3月初旬入札公告実施
2025年3月中旬集荷業者への引き渡し
2025年4月以降小売店での販売開始が予想

つまり、消費者のもとに届くのは3月中旬以降、早ければ4月頃になる見込みです。3月末には店頭に並ぶ見通し、と思っておくとよいでしょう。

備蓄米を放出するとは具体的に?

年間の玄米仕入れ量が5千トン以上の大手集荷業者に対して行う。農水省は事業者を入札で選び、原則1年以内に同じ事業者から同量を買い戻す。

引用元:ライブドアニュース

過度に米価が下落することを防ぐため、ということのようです。

備蓄米 何年前のお米が放出される?

今回放出される15万トンの備蓄米の内訳は以下の通りです。

  • 2024年産米:10万トン(昨年収穫された新しいお米)
  • 2023年産米:5万トン(1年以上前に収穫されたお米)

つまり、放出されるお米の大半(約67%)は2024年産で比較的新しく、古米と呼ばれるのは2023年産の5万トンのみです。

古くてまずい?備蓄米の品質と味

「備蓄米は古いからまずいのでは?」という懸念について、実際の保管状況や味への影響を調査しました。

備蓄米の保管方法

  • 備蓄米は玄米の状態で低温保管されており、精米後の米よりも味の劣化が少ない。
  • 害虫やカビの発生を防ぐため、厳格な管理のもとで保存されている。

古米でも美味しく食べる方法

もし購入した備蓄米が古米だった場合、以下のポイントを押さえることで美味しく炊くことができます。

研ぎすぎない(米の表面を削りすぎると風味が損なわれる)

30分以上しっかり浸水させる

炊飯時に酒やみりんを加える(米1合に対し小さじ1〜2)

炊飯後にしっかり蒸らす

これらを実践すれば、備蓄米でも美味しく食べることができます。

備蓄米制度とは?

備蓄米制度とは、日本政府が食料安全保障のために米を一定量保管している制度です。

項目内容
目的災害や不作時の食料供給の安定化
保管量約100万トン(10年に1度の大不作に対応可能)
買入れ量毎年約20万トン
保管期間最大5年(経過後は飼料用米などに転用)

備蓄米の放出は、通常は災害や米不足時に限られますが、今回は価格高騰対策として異例の措置となりました。

今後の米価格への影響は?

政府は「放出後に買い戻しを行う」としており、供給過多による価格暴落を防ぐ方針です。しかし、市場への影響は以下のように予想されます。

📉 短期的には米の価格が下がる可能性(供給増加のため)
📈 長期的には価格が安定(政府の買い戻しによる調整)

今後の米の価格動向を注視しながら、賢く購入するのが良いでしょう。

備蓄米を放出することのメリットとデメリット

メリット

備蓄米放出のメリット
  • 価格の安定化
    備蓄米を放出することで、市場に供給される米の量が増え、米価の高騰を抑える効果が期待されます。
  • 食糧安全保障の強化
    備蓄米は、自然災害や凶作などの緊急時に備えた重要な資源です。放出することで、国民が安定して米を入手できる環境を整えることができます。
  • 流通の円滑化
    備蓄米の放出は、流通の停滞を解消し、米の供給をスムーズにする手段となります。これにより、農協や小売業者が抱える在庫の問題を緩和することが可能です

デメリット

備蓄米放出のデメリット
  • 生産者への影響
    備蓄米の放出が行われると、米価が急落する可能性があります。これにより、農家の収入が圧迫され、特にコスト上昇分を賄えなくなるリスクがあります。生産者の利益を守るためには、放出のタイミングや量に慎重な配慮が必要です。
  • 市場の混乱
    備蓄米の放出が市場に与える影響は予測が難しく、場合によっては投機的な動きが強まることもあります。これにより、米の価格が不安定になる可能性があります。
  • 備蓄量の減少
    定期的に備蓄米を放出することで、長期的には備蓄量が減少するリスクがあります。政府は、適正な備蓄量を維持するために、放出後の補充や管理を適切に行う必要があります。

まとめ

まとめ

備蓄米の放出は3月中旬から順次開始

2024年産米(10万トン)が中心で、2023年産米(5万トン)のみが古米

低温保存された玄米のため、品質は保持されている

古米でも適切な炊き方で美味しく食べられる

米価格は短期的に下がる可能性あり、今後の動向に注目

備蓄米の放出は家計にとって朗報ですが、農家の収入が圧迫され、特にコスト上昇分を賄えなくなるリスクもあり、長期的にみると手放しで迎え入れる対策ではない一面も浮き彫りになっています。購入の際は産地や保管状況を確認し、賢く選びましょう!

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