菱餅はどんな味?まずい?食べる意味や美味しい食べ方・アレンジを紹介

タイトルの表示 ひな祭りのアイテムをちりばめたピンクの画面 暮らし

ひな祭りを飾ってくれる伝統の食材として鮮やかに映える菱餅。飾りもの、としてよく目にしますが実際にどのくらいの人が食べたことがあるのでしょう。菱餅はどんな味?まずい?とイメージできない人やそもそも菱餅を食べる意味や美味しい食べ方があるのか?あればアレンジも紹介します。

菱餅ってどんな味?

菱餅の味はお餅と同じ味です。菱餅の材料はもち米です。そのもち米でついたお餅の「白」にそれぞれ意味がある「色」をつけています。「」色はもともとはクチナシの実を使い、「」は古来は母子草でしたが現在はだいたいヨモギを用います。「緑」のヨモギは風味が強めなので味というよりは香りをを感じることが可能です。

菱餅ってまずいの?

お餅と同じなのでまずいということはありません。むしろ味は付いていないので焼いたり、煮たり、加熱して一般のお餅を食す方法で砂糖醤油をつけたりきな粉をまぶしたりします。味を自分好みにして頂けます。

近年はお餅という形以外にも、ひな祭りを演出する鮮やかな「食べ物」としてもっと手軽に食べられる様、ゼリーや干菓子などお菓子にして販売されることも増えました

そういえば、桃の節句の時期に給食で菱餅を模したゼリーが出たことある♪

ひな祭りに菱餅を食べる意味は?

3月3日のおひな祭りの日に菱餅を飾ったり食したりする伝統はどうしてなのでしょう。お供えとされているのには古来からの意味があります。古くは中国の風習「上巳節」(3月の最初の巳の日に厄払いをするならわし)に母子草を入れたお餅を食べる風習があり、それが日本へ伝わったのです。

ひな祭りに菱餅を食べる意味は祈願と縁起

菱餅は菱の実が元となっていると言われています。菱は水草の一年草。菱の実には硬い殻とげがあることから「魔除け」として効力があるとされてきました。また菱の花は繁殖力があり「子孫繁栄」をイメージさせます。

この菱の実を模した「菱形」を用い、縁起物として無病息災、厄除けの意味を込めてひいては女の子のお祝いでは子宝の願いもかねて食べられてきたものです。

下の画像が菱の実です。

菱餅の形の意味

菱餅は形と三色に特徴があります。まず形です。菱餅が現在の菱形になったのは、実は江戸時代になってからなのです。菱形に成形されているのには諸説あります。

菱の種の形を模しているとされる…繁殖力が強い植物の一種である→繁栄を願う
心臓の形を模している…長生きの意味を込める
四角形を長く伸ばした形として菱形に…長寿や繁栄を願う

引用元:写真AC

菱餅の色の意味と順番

菱餅の色の意味

菱餅は赤(見た目には桃色)、白、緑の三色の構成です。古来は白と緑の2色を重ねて三段や五段にしていました。

赤は現在は食紅での色付けが多いですが明治時代以降、クチナシの実から赤色を用い三色になったようです。白は菱の実を混ぜ、緑はヨモギです。しかし、最初はヨモギではなく「母子草」という植物で緑色を出していました。母子一緒の名のものを餅に作る工程で「つぶす」ということが縁起が良くないということで厄除けや造血作用で健康のいわれがあるヨモギに変わっていきました。

■赤…クチナシ/魔除け→桃の木
■白…菱の実/子孫繁栄→純白の雪
■緑…ヨモギ/厄除け→新緑

途中で加わって三色になった赤色もクチナシと同様魔除けの意味がある「桃の木」を、緑色は同様に厄除けの意味を持つ「ヨモギ」になったのも縁起にこだわる伝統的なお祝いならではの話です。

菱餅の色の順番

順番も決まっています。上から紅(赤)は健康、白は清浄、緑は多産や安産を意味します。

上■紅(赤)…桃をイメージ

中■白…雪「清浄」をイメージ

下■緑…新緑・芽吹き「多産や安産」をイメージ

が春になって純の雪から芽吹きの花を咲かすという季節の情景を時系列的に表現している配色です。

菱餅の美味しい食べ方はある?アレンジも出来る?

そもそも菱餅はお餅なので味はついていません。その分、実はとてもアレンジしやすい食材なのかもしれません。

焼く・煮る いつものお餅スタイルで

各色ごとに切り分けて普段の餅と同様に食べる。
・砂糖醤油、醬油をつけて海苔で巻く。→磯辺焼き風
・醤油を付けたうえできな粉をまぶす。→きな粉餅風
・温かい汁物にいれて雑煮風

アレンジ 揚げておかき

■おかき…
①各色ごとに一口大に切り分ける(膨らむので気持ち小さめがベスト)
②3~4日干して水分を蒸発させる(カチカチひび割がポイント)
③高めの油で揚げて塩を振る(180~200℃前後)
塩ではなくて甘辛醤油を絡めたら濡れおかき風♪

アレンジ プレスしてモッフル

ワッフルメーカーがあればモッフルの出来上がり♪アツもちっといつもと違うデザートに!
☑黒蜜やきな粉をかけて和風に。
☑はちみつをかけたりアイスクリームを添えて洋風に。

引用元:snapdish より

アレンジ あんこをくるんで三色大福

①赤、白、緑に切り分けた餅を蒸して柔らかくし、色が混ざらないようにくっつけてひろげる。
②あんこやいちごを真ん中に置く
③広げた三色の餅で包む

アレンジ 春巻きで巻いてゴマ団子風

①菱餅切り分けて蒸しやわらかくしておく
②春巻きにあんことやわらかくなったおもちをいれて巻く
③巻いた春巻きを卵白→ゴマの順にまぶす
④揚げる

アレンジ もちフレンチトースト

切り餅のアレンジですが、菱餅も各色切って作ったら色も変わって楽しいですね。いま人気のもちを使ったフレンチトースト。このような美味しそうな動画もあります!

参照:料理研究家ゆかりのおうちで簡単レシピ / Yukari’s Kitchen より

菱餅と考えると浮かばないアレンジも普通の切り餅と思って再利用を考えるとデザート、料理に活用できることがわかります。

まとめ

菱餅は、実際に食べたことがある人の話をあまり耳にする機会が少ないのでどんな味?まずいの?とわからないことだらけでしたが、本来餅と同じであること、餅ゆえにアレンジもしやすいことがわかりました。

また、改めて由来を知ることでや子孫繁栄や厄除けなど女の子の成長を願っての縁起ものの食材であること、も知ることが出来ました。今年はそのような気持ちをもってせっかくの桃の節句、菱餅を頂いてみるのも素敵な時間になりそうです。

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