エナジックスポーツ高等学院とは?なぜ批判?学費や偏差値を徹底解説

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創部わずか3年で初めて甲子園に出場を果たす快挙にもかかわらず初戦を大差で勝利しさらに注目を集めているエナジックスポーツ高等学院とはどんな学校?通信制としてのスタートから全日制へと移行し、スポーツ分野を中心に実績を上げている新鋭校です。

しかし、校名や運営方針など新設校ならではの批判も見受けられます。この記事では、この学校の魅力と批判の実態、学費・偏差値などを通して甲子園出場実績や実際の運営内容を交えて徹底調査します。

エナジックスポーツ高等学院とは?

医療・健康機器の開発メーカーであるエナジックグループの会長・創業者である大城博成氏(沖縄出身)が理事長を務める学校。大城氏の故郷である名護市で開校しています。

旧名護市立久志小学校跡地を利用して開校されました。

設立背景と目的

エナジックスポーツ高等学院は、スポーツと教育の融合を目指して、2021年に設立されました。当初は「星槎(せいさ)国際高等学校」との技能連携によるサポート校として、生徒が通信制高校の卒業資格を取得するための学習支援を行っていました。その背景には、スポーツを通じた人材育成と、学びの環境をより柔軟に提供する目的がありました。

この時点では、サポート校。

サポート校とは??

サポート校そのものは高等学校ではありませんが、技能連携を通じて通信制高校と協力し、教育を提供しています。そのため、サポート校に通う生徒は提携している通信制高校の卒業資格を得られる仕組みです。

2021年時点では、エナジックスポーツ高等学院に通う生徒は形式上、星槎国際高等学校にも入学している形でした。つまり、生徒たちはエナジックスポーツ高等学院で実践的な教育やサポートを受けつつ、星槎国際高等学校を通じて広域通信制高校の卒業資格を取得する仕組み、だったというわけです。

わかりやすく言うと、卒業証書をもらう時の学校名は『星槎国際高等学校』だった、ということになります。

  • エナジックスポーツ高等学院 公式ウェブサイト
  • 〒905-2266 沖縄県名護市瀬嵩296
  • 生徒数:61名

高等学校としての転換点

主要な出来事詳細
2021年サポート校として開校星槎国際高等学校と技能連携、教育開始
2022年高野連加盟サポート校名義で全国初の単独加盟
2024年一条校として独立全日制および通信制課程を設置、正式な高等学校に
2025年甲子園初出場春の甲子園で初戦勝利、全国的注目を集める

一条校日本の学校教育法第1条に基づいて設置された学校を指します。これらは国が認定する正式な学校であり、幼稚園~大学などが含まれます。国の基準に則った教育課程を提供し、卒業資格が公的に認められるのが特徴

2022年にサポート校で沖縄県高野連に加盟

サポート校でありながら、2022年に『エナジックスポーツ高等学院』という名義で沖縄県の高野連に加盟しています。サポート校名義で甲子園を目指す前例のない活動が、全国で唯一という形で話題になりました。

どこが異例なのでしょう?

通常、日本高等学校野球連盟(高野連)に加盟するのは、国が認定した高等学校です。一条校であるということは、学校教育法に基づいた正式な高等学校であり、加盟要件を満たしていると見なされます。まだ高等学校として認可されていない立場での加盟はめったにありませんでした。

特例として加盟できた要因とは?
  • 教育課程の実態
    広域通信制高校である星槎国際高等学校との技能連携に基づき、生徒が卒業資格を取得できる仕組みを持っていました。これが条件を満たしていたこと
  • 部活動の運営と基盤
    同学院がスポーツ教育を特化し、しっかりした野球部の運営をしていたこと
  • 地域や連盟への信頼
    加盟にあたって、地元の野球界や教育機関との良好な関係を築けていた

2024年 正式な高等学校に

2024年には沖縄県私学審議会の認可を得て、正式な全日制・通信制課程を設置する国が認定した学校として独立を果たし、新たな教育機関としての転換点を迎えました。

現在、エナジックスポーツ高等学院は独立した高等学校として、スポーツと学問の両立を支援する全日制および通信制課程を提供、現在は全校生徒61人が在籍しています。

特に、スポーツを核にした教育プログラムを通じて、生徒たちの個性や可能性を最大限に引き出すことを目指しており、多くの生徒が実績を積み上げています。

卒業した有名人: 龍山暖(たつやま・はるき)/埼玉西武ライオンズ(2024年度ドラフト6位)

エナジックスポーツ高等学院 批判とは?

  • 誤解の元となる校名・運営体制:
    カタカナの学校名が怪しい。当初は通信制としてスタートしたため、全日制としての実態が十分に理解されにくかった。
  • 一条校や一般常識からの批判:
    「スポーツだけに注力しすぎている」との視点や苦言など、校風への疑問も指摘。

どんな内容で批判されるのでしょう??

  • あのカタカナ名の学校はどんな学校なの??
  • 選手はちゃんと授業を受けていないのでは?
  • 甲子園に出場だけが目標では?
  • スポーツばっかりしていてずるい!
  • どうせ通信制なんでしょ

まずカタカナ名の学校が怪しいと思う人続出。

創業者である大城氏は医療・健康機器の開発や販売を行う企業、設立母体であるエナジックグループに高校名の名前が由来しているため、カタカナ名になってしまいました!!

また、神谷監督の「野球部は全員が全日制に在籍している」との発言が、実態とのギャップを浮き彫りにしており、批判材料として利用されています。

野球部は全員が全日制に在籍しています。曜日によりますが、体育の授業が午後からの日は午後から練習をやることもあります。  ただ、学校を新設した頃は通信制からのスタートでした。高校の通信制は週に3日、対面授業をしなければいけないという決まりがあって、対面授業と通信の授業を受ける時期もありました。そこから校内の施設、教員が徐々に増えていって、全日制に完全に移行できる条件が整ってきています

引用元:Yahoo!ニュース
野球部:神谷監督
  • 神谷嘉宗(かみや よしむね)監督
  • 琉球大学教育学部卒業
  • 指導歴:沖縄県浦添商業高等学校(2008年夏の甲子園ベスト4)
  • 沖縄県美里工業高等学校(2014年春の甲子園初出場)
  • 2021年8月よりエナジックスポーツ高等学院野球部監督に就任
  • 指導スタイル:
    「ノーサイン野球」や「弱者の兵法」を取り入れた独自の指導法

試合での快進撃が続けばスポーツばっかりやってるからだ!とも言われるし選手は大変ですね。

野球に特化した学校というイメージが先行し、昨夏には沖縄のライバルである興南の我喜屋優監督が日刊ゲンダイ紙に「スポーツだけやっていればいい、というのはおかしい(中略)高野連はこうした学校を野放しにしてもいいのか」と発言。エナジックの方針に疑義を唱えたとも見られ、波紋を呼んだ。

引用元:Yahoo!ニュース

確かに設立当初はサポート校としてのスタートでしたが、2024年に沖縄県私学審議会の認可を受け、高等学校(一条校)となっています。また、英語や情報処理などの資格取得にも力を入れている現状にあります。これらの過程から、甲子園出場で学校も広く認識されて今後は理解されていく可能性が高いです。

批判の背景には先入観と実績のギャップが存在するため、正しい情報と実績に基づく評価が必要ですね。

エナジックスポーツ高等学院 学費や偏差値

学費の内訳

エナジックスポーツ高等学院の募集要項によると、以下のような学費内訳になっています(※実際の数字は年度ごとに異なる可能性があるため、最新の情報を確認してください)。

項目1年次2年次3年次
入学金150,000円
施設設備費150,000円
授業料500,000円500,000円500,000円
施設維持費100,000円100,000円
合計800,000円600,000円600,000円
参照:2025年度エナジックスポーツ高等学院 募集要項全日制過程PDF

寮生活などになるとその他別途、計上される費用も発生すると思われます。あくまでもベースとなる学費内訳として把握した方が良さそうです。

偏差値・入試のポイント

  • 偏差値について:
    学校の偏差値は、公表されていませんが年度ごとに受験生のレベルや受験状況により多少の変動はありそうです。スポーツ実績が入試において大きな強みとなるため、単なる学力偏差値だけでは評価が難しい点もあります。

サポート校だった頃に連携していた星槎国際高等学校の偏差値が参考になるかもしれませんね。ちなみに星槎国際高等学校の所在地は北海道です!!さすが広域通信制の高等学校。

星槎国際高等学校の偏差値は公表されていません。

なぜなら、一般的に通信制高等学校の偏差値は表示されないことが多いからです。

星槎国際高等学校も広域通信制の学校として、多様な背景を持つ生徒を受け入れることを重視しています。そのため、学力試験の偏差値よりも、面接や書類審査、意欲や適性など総合的な判断に基づいて入学選抜を行う仕組みになっていると思われます。

  • 入試選抜:
    面接、実技、書類審査を総合的に行うため、学力とスポーツ実績の両面で評価される仕組みです。これにより、文武両道を目指す生徒にとって魅力的な環境が整っています。

まとめ

まとめリスト

  • エナジックスポーツ高等学院は、通信制から全日制への転換を経て、スポーツ実績で注目される新鋭校。
  • 学費は初年度約80万円、その後は60円前後が基本(年度ごとに異なる)。
  • 偏差値は非公表。提携していた学校も通信制のため判断は難しいところ。
  • 校名に起因する先入観や「スポーツ偏重」への批判がある一方、実際は多角的なカリキュラムと全日制体制が整備されている。
  • 批判の元は新設校のため全容が把握しきれていない、認知度が低い、などが一因。今後の学校生活や部活動の活動により受け入れられていく可能性がある
  • 今後は、正確な情報に基づいた評価と文武両道の教育が進むことが期待される。

エナジックスポーツ高等学院は、斬新な運営方針と実績を武器に、受験生・保護者のみならず甲子園出場を短期間で果たしたことからも注目されています。学費や偏差値を調査しましたが、通信制からスタートとしたこともあり、実際の校風や進学実績は今後の学生生活で培われていくことが楽しみな注目に値する学校のようです。夏の甲子園も沖縄代表として出場できるのか期待したいところです。

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