こっちのけんと病気はうつ病?双極性障害?似ている様で違う症状を解説

こっちのけんと病気はうつ病?双極性障害?似ている様で違う症状を解説 エンターテイメント

こっちのけんとさんの2024年の活躍は華々しく紅白歌合戦に出場するまでの全国区の人気者になりました。年が明けてすぐ体調を鑑みて活動をセーブの休業を発表するなど、ブレイク後は本人のペースで活動を続けていくことを示しています。その症状ははた目から見るとわかりにくく、「うつ病なの?」「双極性障害ってうつ病とどう違うの?」とメンタルな病気に関しては分からないことばかりです。この記事ではこっちのけんとさんが患っている病気はどのような症状でどちらの病気なのか、生きづらいといわれるメンタルな部分に焦点を当てて深堀します。

この記事を読んでわかること
  • こっちのけんとさんの病気はどっち?
  • こっちのけんとさんの発症時期や経緯
  • うつ病と双極性障害の違い
  • メンタルな病気を患う人との付き合い方

こっちのけんと 病気はうつ病?双極性障害?

こっちのけんとさんは双極性障害と発表しています。

こっちのけんと 発症時期や経緯は?

こっちのけんとさんの話では、大学を卒業してコンサルタント会社に入社後に発症、診断を受けたようです。

しかし、メンタルな病気はその時突然発症するものではありません。周りはもちろん、本人自身も無意識・意識はあっても以前からの積み重ねによって発症するもののようです。

タイムラインのタイトル
  • 幼少期より家庭内で違和感

    家族仲は良好。それでも才能に恵まれる(と、こっちのけんとは感じている)自分以外の家族に囲まれ、家族は敵!自分だけ拾われてきた子ではないかと本気で思っていた時期も。

  • 中学時代にいじめ

    ちょうどデビューした兄・菅田将暉に相応しい弟でなければ、という二重のプレッシャー

  • 大学時代

    上京し駒澤大学へ。兄・菅田将暉と同居。精力的に仕事をこなす兄を見て尊敬の念を改めて抱く。自分と比べる

  • コンサルタント会社入社

    良い成績をとっても自己肯定感の低さから家族に報告が出来ない日々。発症

うつ病と双極性障害との違い

双極性障害とうつ病は、どちらも気分障害に分類されますが、その症状や特徴には大きな違いがあります。しかし、精神科医でさえなかなか判断が難しく、うつ病と判断して実は双極性障害、ということもあり、またうつ病の薬は双極性障害には悪化させる疑いもあると言います。とてもデリケートな診断が必要です。以下に、それぞれの症状と両者の違いを比較してみましょう。

うつ病

うつ病は、持続的な悲しみや興味喪失が特徴の精神障害です。主に以下の症状が見られます。

  • 持続的な悲しみや絶望感
  • アニードニア(物事への興味を失う)
  • 睡眠障害(過眠や不眠)
  • 食欲の変化(過食または食欲不振)
  • エネルギーの低下や疲れやすさ
  • 集中力の低下や決定力の欠如
  • 自己評価の低さや罪悪感
  • 自殺念慮や自傷行為

双極性障害

双極性障害は、気分が極端に高揚(躁状態)したり、極端に落ち込んだり(うつ状態)する障害です。この病気は「躁うつ病」とも呼ばれます。具体的な症状は以下の通りです:

  • 躁状態(マンィア)
    • 異常なほどのエネルギーや活力
    • 自信過剰、過信
    • 睡眠不足でも疲れない
    • 複数の活動を同時に行おうとする
    • 衝動的な行動(浪費やリスクの高い行動など)
    • 話し方が速く、思考が飛躍的に進む
    • 短気でイライラしやすい
  • うつ状態
    • 持続的な悲しみや落ち込み
    • 楽しいことに興味を持てなくなる(アニードニア)
    • 睡眠障害(過眠または不眠)
    • 食欲の変化(過食または食欲不振)
    • 自己評価が低く、無価値感を感じる
    • 疲れやすく、集中力が低下する
    • 自殺念慮や自傷行為

うつ病と双極性障害の違い

特徴双極性障害うつ病
気分の変動躁状態と鬱状態を繰り返す一方向で、持続的なうつ状態
躁状態躁状態があり、過剰なエネルギー、自己過信が特徴躁状態はない
エネルギーの状態高揚(躁状態)と低下(鬱状態)が交互に現れる常に低エネルギーで、疲れやすさが目立つ
気分の変動の幅幅広い(躁から鬱まで大きく揺れ動く)主に一方向(持続的な悲しみや無力感)
治療方法躁状態と鬱状態の両方に対応した薬物治療(気分安定薬や抗うつ薬)主に抗うつ薬や認知行動療法が使用される
発症年齢通常、10代後半から30代初めに発症20代から40代にかけて発症することが多い

比較と評価

比較と評価
  • 気分の振れ幅の違い: 双極性障害は、躁状態と鬱状態の両方が繰り返し現れることが特徴であり、気分が極端に上下します。一方、うつ病は持続的な悲しみや無力感が中心で、気分の変動は少ないです。
  • 躁状態の有無: うつ病には躁状態はありませんが、双極性障害では躁状態が顕著です。この躁状態は自己過信や衝動的な行動を引き起こし、時には危険な結果を招くことがあります。
  • 治療法の違い: 双極性障害は気分の両極端を管理する必要があるため、気分安定薬や抗精神病薬などが使用されます。うつ病は主に抗うつ薬や認知行動療法が中心となります。
  • 発症年齢: 双極性障害は思春期から若年成人期にかけて発症することが多く、特に躁状態が出現することで気づかれることが多いです。うつ病は比較的広い年齢層で発症する可能性があります。

双極性障害とうつ病は、気分障害である点では共通していますが、双極性障害は躁状態と鬱状態を繰り返す病気であり、うつ病は主に持続的な鬱状態が特徴です。

治療法も異なり、それぞれに適したアプローチが必要です。このため、正確な診断と早期の治療が非常に重要です。

うつ病や双極性障害の症状との付き合い方

うつ病や双極性障害の人と付き合う際の注意点を、以下の表にまとめました。専門家でも判断が難しいこの病気。とはいえ、心掛けてるといないでは相手への寄り添い方や理解も最初から変わります。それぞれの病気の特徴を理解し、適切なサポートを提供することが大切です。

病気注意点
うつ病感情的サポートが必要:悲しみや無力感が強いため、感情的に寄り添い、理解を示すことが大切です。
強制しない:何もしたくない、動けない気分の時には無理に活動を促さないようにしましょう。無理に励ますと逆効果になることがあります。
一貫した支援:気分が落ち込んでいるときでも、変わらず支えてあげることが大切です。小さなサポートでも、その人にとって大きな助けになります。
自己評価の低さに注意:自己否定や無価値感を抱えている場合、あまり強く批判しないように心掛けましょう。肯定的な言葉や行動を通じて、少しでも自信を取り戻せるようにサポートします。
専門的な治療をサポートする:うつ病は治療が必要な病気です。医師の診断と治療を受けるようサポートし、必要であれば一緒に通院するなど手助けしましょう。
双極性障害気分の波に注意:躁状態と鬱状態の波が激しいため、その時々の気分に合わせて接し方を変える必要があります。躁状態では過信や衝動的な行動を抑える手助けが重要です。
躁状態では無理に説得しない:躁状態では自信過剰で周囲の意見を聞き入れないことが多いため、説得しようとするよりも、その状態を理解し、サポートすることに努めましょう。
バランスを取るサポート:躁状態と鬱状態の両方に対応するため、感情のコントロールをサポートし、気分が安定するよう支援します。過度に興奮している時や落ち込んでいる時は特に配慮が必要です。
薬の服用や治療のサポート:双極性障害では、薬物療法が重要な治療法の一つです。服薬を忘れないようにサポートしたり、治療に前向きに取り組むように励ますことが大切です。
自分の感情や限界を大切にする:双極性障害の方と接する際は、自分自身が感情的に疲れないように注意しましょう。自分の感情を大切にし、必要に応じて距離を置くことも重要です。

うつ病の方には、感情的なサポートと一貫した支援が重要であり、双極性障害の方には、気分の波に配慮しながらバランスの取れたサポートが必要です。どちらも無理せず、専門的な治療やサポートを促すことが大切です。

相手にも気を使わせず、さりげなく寄り添うことはなかなか難しいですが共感する気持ちがあるだけできっと相手に伝わるのでは、と思います。

SNSの声

メンタルな病気を公表することは勇気のいることです。なぜなら世間の目が急に変わってしまう機会になってしまうかもしれないからです。

本人自身は伝えたくても家族まで何か影響があったらどうしよう、とメンタルな病気を患う人は人一倍繊細だったり頑張り屋だったりするものです。なかなか言い出せなくて症状も悪化しがち。

そのような苦しみを抱える中でこっちのけんとさんの姿は多くの患者さんや支える家族にとっては支えであり、希望である存在であるようです。

  • 双極性障害なんですね。 病気と戦うのは大変だと思うけど、無理せず自身のペースで、素敵な歌を聴かせてほしいですね
  • 売れてるからって無理する必要ないし、むしろ自分のペースでいてほしいからいいと思う!
  • もしかして紅白もギリギリダンスやったんかな…同じ持病を抱えてる身としては並々ならぬ努力と闘いやったと思います。 ゆっくりゆっくり休んで欲しいです。
  • こっちのけんともあっちのけんとも好きです。自分の体を壊してまでアーティストをする必要は無いですので正しい判断だと思います。
  • 自分も同じ病気です 公表したのが凄いと思ってます 色眼鏡で見る人も未だいますから 自分じゃ抑えられないこの病気 昨日まで絶好調だったのに 今日は地の果てまで落ち込む こっちのけんとさん マイペースで良いんです 休むのも人生です

2024年末から2025年明けは疲れがでたのでしょうか、頑張りのキャパが越えたのか活動セーブ。でもこれがとても大事

2025年2月末は元気が復活してきた時期のようですね、良かったです。これからもそうとうつの時期を見極めてマイペースで元気に活躍し、素敵な楽曲を提供し続けてほしいところです。

まとめ

うつ病と双極性障害は、どちらも気分に大きな影響を与える精神的な障害ですが、その症状や特徴において大きな違いがあります。うつ病の方には、悲しみや無力感を感じる時期が長く続くため、感情的なサポートや一貫した支援が重要です。また、無理に何かをさせようとせず、少しずつ自信を取り戻せるように寄り添うことが大切です。

一方、双極性障害の方は、躁状態と鬱状態が交互に現れるため、その波に合わせたサポートが必要です。躁状態では過信や衝動的な行動を抑える手助けをし、鬱状態では感情的な支えを提供することが求められます。また、薬物療法や専門的な治療をサポートすることも重要です。

どちらの場合も、相手の気持ちや状況に配慮しながら、理解と支援を惜しまないことが大切です。お互いに負担がかからないよう、サポートし合いながら健康的な関係を築いていくことが求められます。

こっちのけんとさんも自分の体調の波を感じた時に、活動をセーブできる環境で今後も素晴らしい楽曲を私たちに提供してくれることを楽しみにしていきたいところです。

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