ドクターイエロー引退後も走行してる?なぜ?展示の理由と真相を解説!

ドクターイエロー引退後も走行してる?なぜ?展示の理由と真相を解説!タイトルとT4編成画像背景 暮らし

2025年1月、東海道・山陽新幹線の線路や架線、信号システムを検測する「ドクターイエロー」T4編成が引退しました。

しかし、引退後もドクターイエローを見かけたという声が続いています。

それはなぜなのでしょうか?

さらに、T4編成は名古屋の「リニア・鉄道館」で展示される予定ですが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか?本記事では、ドクターイエローの引退後の状況、走行が続く理由、展示の真相について徹底解説します

ドクターイエロー引退後も走行してる?

ドクターイエローは2編成。『JR東海』保有のドクターイエローT4が引退。走行しているのはもう一つ『JR西日本』保有のドクターイエロー。

ドクターイエローとは?

ドクターイエローは「新幹線電気軌道総合試験車」として、東海道・山陽新幹線の保守・点検を担ってきた特殊車両です。新幹線と同じ速度で走行しながら線路や架線、信号システムを検測する役割を持っています。

ドクターイエロー 特徴

特徴
  • 形式名:923形
  • 検測対象:線路のゆがみ、架線の状態、信号システムなど
  • 運行頻度:10日に1回程度、東京~博多間を走行
  • 通称:「見ると幸せになる」黄色い新幹線

ちなみに新幹線の数え方は?

  • 両(りょう): 個々の車両を数える単位です。例えば、「1両」「2両」といった形で使います。
  • 編成(へんせい): 連結された車両全体を数える単位です。1編成は、特定の数の車両が連結された状態を指します。
  • 本(ほん): 列車全体を数える単位で、1本の列車に含まれる車両数を表す際にも使われます。例えば、「1本の新幹線」と言った場合、その列車全体を指します

ドクターイエロー 「見ると幸せになる」由来は?

「見ると幸せになる」といわれるのはなぜ?

  • 1. 運行スケジュールの非公開と希少性
    ドクターイエローは、検査するための専用車両であり一般の営業列車ではありません。そのため、運行スケジュールは非公開で、いつどこを走るのか分からない「神出鬼没」な存在です。この希少性が、「偶然見かけると幸運」というイメージを生み出しました。

    2. 黄色という色の象徴的な意味
    ドクターイエローの車体は鮮やかな黄色で塗装されています。黄色は心理学的に「幸福」「希望」「エネルギー」を象徴する色とされ、人々に明るい気持ちを与える効果があります。また、黄色は視認性が高く、夜間でも目立つため、保守作業車両としての実用性も兼ね備えています。


    3. 鉄道ファンや一般の人々の体験談
    ドクターイエローを目撃した人々の中には、「その日に良いことがあった」という体験談を語る人もいます。例えば、宝くじが当たった、試験に合格した、商談が成功したなどのエピソードが報告されています。これらの体験談が口コミやメディアを通じて広まり、「見ると幸せになる」という都市伝説が定着しました。
    ただし、アンケート調査によると、実際に「良いことがあった」と答えた人は16%程度であり、必ずしも全員が幸運を感じるわけではありません。

【黄色】に関しては映画や車に関わる都市伝説も!

【黄色は幸運】都市伝説
  • 「幸せの黄色いハンカチ」
    日本では「幸せの黄色いハンカチ」という1977年に公開された日本映画で、高倉健が主演ヒットしたこともあり、黄色が「幸運」や「幸福」を連想させる色として広く認識されています。
  • 「黄色のビートル」
    黄色のビートル(フォルクスワーゲン・ビートル)この伝説は、ビートルの特徴的な形状と、黄色という目立つ色が相まって、見る人に幸運をもたらすとされています。特に、1980年代にこのジンクスが広まりました。

引退後もドクターイエローが走行している理由は?

「引退したはずのドクターイエローを見かけた!」という声があるのはなぜ??

T5編成(JR西日本保有)がまだ現役で走行しているため です。

T5編成は2005年に導入され、T4編成よりも新しい車両のため、しばらくは運行を継続します。運行ルートもT4編成と同じく東京~博多間を走行し、9~10日に1回の頻度で検測業務を行っています

そのため、 2027年頃まではドクターイエローの姿を目にすることが可能 です。

じゃあ、『JR西日本保有』のドクターイエロー、あと2年は見られるチャンスがあるんですね♪子供達嬉しい!

引退したのはどの編成?

引退したのはJR東海保有のT4編成

2025年1月に引退したのは、JR東海が保有していた T4編成 です。T4編成は2001年から24年間にわたり運行されてきましたが、老朽化により引退しました。

一方、 JR西日本のT5編成は引き続き運行を継続 しており、2027年頃まで運行される予定です。

T4編成引退の主な理由
  • 老朽化:2001年の導入から24年が経過。
  • 速度の問題:T4編成(最高速度270km/h)は現在の営業車両(N700系・最高速度285km/h)に比べ遅く、「のぞみ」ダイヤを維持しにくい。
  • 技術の進化:今後はN700S系車両に検測機器を搭載し、通常の営業運行中に検測を行う方式へ移行予定。

T4編成とT5編成の概要

T4編成

項目内容
所属JR東海
製造年2000年
運用開始年2001年
ベース車両700系新幹線
主な運行区間東海道新幹線(東京~新大阪)
T4 特徴
  • 側面の「JR」ロゴがオレンジ色(JR東海カラー)。
  • 7号車の屋根にアンテナがない
  • 2025年1月に老朽化のため引退

T5編成

項目内容
所属JR西日本
製造年2005年
ベース車両700系新幹線
主な運行区間山陽新幹線(新大阪~博多)
T5 特徴
  • 側面の「JR」ロゴが青色(JR西日本カラー)。
  • 7号車の屋根にアンテナが2つある
  • ジャッキアップ用の穴がある(博多総合車両所での検査対応のため)。
  • 2027年度まで運行予定

T4編成とT5編成の比較

項目T4編成 (JR東海)T5編成 (JR西日本)
所属会社JR東海JR西日本
側面ロゴの色オレンジ色青色
7号車の屋根アンテナなし2つあり
ジャッキアップ用の穴なしあり
運行終了予定2025年1月に引退済み2027年度まで運行予定

ドクターイエローそもそもなんで2本?

ドクターイエローが2本もある理由

  1. 日本の新幹線網は広範囲にわたるため、各地域での点検が必要
    JR東海のT4編成: 主に東海道新幹線を担当し、東京と博多間の線路を検査。
    JR西日本のT5編成: 山陽新幹線を担当し、新大阪から博多までの線路を検査。
  2. 西日本の線路の特性
    西日本の新幹線(山陽新幹線)は、東海道新幹線とは異なる地形や運行条件を持っています。例えば、山陽新幹線は多くのトンネルや橋梁を通過するため、特に架線やトンネル内の状態を確認する必要があります。

ドクターイエロー T4編成が展示される理由

引退したT4編成は、2025年6月頃から 名古屋市の「リニア・鉄道館」 で展示される予定です。

ドクターイエロー 展示の目的と理由

  1. 歴史的価値の保存
    • ドクターイエローは新幹線の安全を支える重要な役割を果たしてきた車両。
    • 2001年から24年間にわたり運行されたT4編成の貴重な記録を後世に伝える。
  2. 鉄道ファンへの配慮
    • 「見ると幸せになれる」と言われ、多くの人に愛されてきた車両。
    • 引退後もその姿を見られる機会を提供することで、鉄道ファンの期待に応える。
  3. 教育的意義
    • リニア・鉄道館では、ドクターイエローを通じて新幹線の技術や安全性の重要性を学ぶことができる。

まとめ

まとめ
  • 2025年1月 JR東海のT4編成 が老朽化により引退。
  • JR西日本のT5編成は2027年頃まで運行継続 しており、引退後もドクターイエローはしばらく走行する。
  • T4編成は2025年6月から「リニア・鉄道館」で展示予定
  • 展示の理由は、歴史的価値の保存、鉄道ファンへの配慮、教育的意義 に基づく。

ドクターイエローはその役割を終えつつも、多くの人々の記憶と展示施設でその存在を残し続けます。2027年以降、ドクターイエローの姿を見られなくなる前に、ぜひ最後の走行や展示をチェックしてみてください!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
暮らし
honoをフォローする
タイトルとURLをコピーしました