ACジャパンとは?意味や成り立ち解説!フジテレビCM差し替え理由を解説

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2025年1月17日フジテレビの港浩一社長が会見を行ったのにもかかわらず、フジテレビのCMが次々とACジャパンに差し替えられている背景には、中居正広さんの女性問題トラブルが関係していることは明らかです。スポンサーが差し替えの調整をする中、ACジャパンのCMが増えている理由とは?その成り立ちや意味を解説し、フジテレビの対応についても詳しく掘り下げます

ACジャパンとは?意味

ACジャパン(Advertising Council Japan)
広告を通じて社会貢献を行う公益社団法人の非営利団体。

主に公共広告を制作し、社会問題や公共の利益に関するメッセージを広めることを目的としています。「AC」は「Advertising Council」の略であり、広告を通じて社会に貢献するという意味を持っています。

前は、公共広告機構とか言っていたような気がするが…別物?

ACジャパンの成り立ち:歴史と活動

現在の『ACジャパン』になるまでには遍歴があったようです。2021年に50周年を迎えています。

ACジャパンの成り立ちと歴史

ACジャパンの誕生は1971年に遡ります。その成り立ちと歴史を時系列で振り返りましょう。

出来事
1971関西公共広告機構(大阪)設立。佐治敬三氏(当時サントリー社長)が提唱。
日本でも社会問題にメッセージを発信しようという呼びかけ。
1974社団法人・公共広告機構として認可。全国組織に発展。
全国8箇所に事務局設置。
2009名称変更:「公共広告機構」から「ACジャパン」へ。
2011公益社団法人化:内閣府の承認を得て、公益社団法人として活動を開始。
202150周年を迎え、800以上の公共広告キャンペーンを展開。

設立の背景

ACジャパンは、アメリカの「The Advertising Council(AC)」の活動に影響を受けた佐治敬三氏の提案により、日本で設立されました。彼は、環境汚染や公共マナーの悪化、人間関係の希薄化といった社会問題を広告という手段で広く啓発し、社会に考える機会を提供することを目的としました。

初期の活動

初期の活動は、企業やメディア、広告会社が協力し、少額ずつお金を出し合って進められました。設立当初の会員数は114社で、初年度の広告費用は1.7億円という規模でした。

名称変更と公益社団法人化

2009年に、公共広告機構からACジャパンに名称変更され、さらに2011年には、公益社団法人として活動を開始しました。この変更により、より広い範囲での社会貢献活動が可能となり、国民に対する影響力も増しました。

ACジャパンが扱うCMの種類

ACジャパンが手掛けるCMは、その性質上、「社会的なメッセージ」を伝える内容が多いです。主に次のようなテーマがあります。

  • 災害や緊急時の対応(地震、台風など)
  • 環境保護やエコ活動
  • 公共の福祉(健康、教育、福祉活動)

ACジャパンのCMの特徴

ACジャパンのCMは、強いメッセージ性と社会的な意義が特徴です。以下の点が印象的です。

メッセージ性の強いCM

  • 社会問題や緊急情報に焦点を当てる
  • 視聴者に行動を促す内容

いわゆる『寛容ラップ』CMも話題になったのは記憶に新しい。2023年広告電通賞で特別賞を受賞しています。

「みんな違ってみんないい」や「こだまでしょうか」もメッセージ性が強かったですね

記憶に残るCMソング

  • 多くのACジャパンのCMには印象的な音楽が使われており、視聴者に強い印象を与えることでメッセージをよりよく伝えています。

ぽぽぽぽーん、が印象的すぎました。

ACジャパン他の類似法人

ACジャパンのように公共広告を提供する団体は他にも存在します

日本ではACジャパンが最も広く知られています。以下は、他の類似法人の例です。

類似法人の例
  • 日本広告審査機構(JARO)
    広告の内容が適正であるかを審査し、広告主や広告会社に対して指導を行う団体
  • 日本広告業協会(JAAA)
    広告業界全体の発展を目指し、広告の質の向上や業界の健全な発展を促進する団体

これらの団体も広告業界において重要な役割を果たしていますが、ACジャパンのように公共広告を提供することに特化しているわけではありません。

JAROって何じゃろ、ってセリフは耳に残る

紙媒体だけでなく映像や動画も扱っています

フジテレビCM差し替えの背景

フジテレビのCMが次々とACジャパンに差し替えられている背景には、元「SMAP」の中居正広さんの女性問題トラブルが関係しています。スポンサーが撤退する中、ACジャパンのCMが増えている理由は以下の通りです。

  • スポンサー放送中止や差し替えの対応: 中居正広さんのトラブルにより、主要スポンサーである日本生命や明治安田生命がCMの差し替えや放映停止を発表しました。
  • 公共広告の利用: スポンサーが撤退した枠を埋めるため、ACジャパンの公共広告が使用されています。

現在、差し替え等を発表しているのは下記のスポンサーなどです。今後、第三者委員会設置、フジテレビ社員の関与の有無、等がはっきりと解明されるまでは今後も増える可能性はあります。

スポンサー名対応内容
日本生命• 「千鳥の鬼レンチャン」「Mr.サンデー」のCMをACジャパンに差し替え
• 差し替え後はACジャパンのCMを放映
• 「めざましテレビ」のCMも順次差し替え予定
明治安田生命• 自社CMの全面放映停止
アフラック生命• 自社CMを差し止め
トヨタ自動車• スポンサーを務める番組でのCMをACジャパンに差し替え
NTT東日本

ACジャパンに差し替えられる理由

  • 公共広告の役割: ACジャパンは公益社団法人であり、広告を通じて社会貢献を行う団体です。企業のCMが撤退した際に、空いた枠を埋めるために公共広告が使用されることが多いです。
  • 迅速な対応: ACジャパンは、迅速に公共広告を提供できる体制を整えており、急なCM差し替えにも対応できるため、スポンサーが撤退した際にすぐに差し替えが行われます。
  • 信頼性と中立性: ACジャパンは特定の企業や製品を宣伝するのではなく、社会的なメッセージを伝えるため、信頼性と中立性が高いとされています。

ACジャパンの影響と意義

ACジャパンの広告は、社会に対する意識を高める重要な役割を果たしています。以下はその影響と意義です。

  • 社会意識の向上: 公共広告を通じて、交通安全や環境保護などの社会問題に対する意識を高める。
  • 信頼性の確保: 公共広告は信頼性が高く、視聴者に対して強いメッセージを伝えることができます。

ACジャパンに関するよくある誤解

ACジャパンは広告代理店ではない

  • 誤解:広告代理店と混同されがちですが、ACジャパンは広告の制作と広報活動を行う団体です。

ACジャパンCMは無料ではない

  • 誤解:ACジャパンのCMは無料で放送されるわけではなく、テレビ局などに対して広告費が支払われています
  • ACジャパンが広告費を負担
    ACジャパンは、広告を制作し、それを放送するテレビ局やラジオ局などに広告費を支払います。この広告費は、ACジャパンの活動を支える企業や団体からの会費や寄付金によって賄われています。
  • 放送枠の購入
    通常の企業広告と同じように、ACジャパンも放送枠を購入して広告を流しています。ただし、公共性の高い活動であるため、テレビ局などが通常より割引された料金で放送枠を提供することが多いとされています。
  • 例外的なケース
    災害や緊急時には、スポンサー広告が差し替えられてACジャパンのCMが流れることがあります。この場合、一部は無料で提供されるケースもありますが、基本的には広告費が支払われています。

誤解が生じる理由

ACジャパンのCMは、公共性の高いメッセージを発信しているため、「無料で流されている」というイメージを持つ人も多いようです。しかし、実際には広告枠を購入し、運営費用を支払うことで成り立っています。

まとめ:今後の展望と期待

今後もACジャパンは、社会問題に対する意識を高めるための広告キャンペーンを展開し続けるとともに、今回このACジャパンのCMが続くことの異常性が話題となることでスポンサーの差し替えや放送中止の波が止まらないフジテレビの信頼回復に向けた取り組みとして、透明性の向上や調査の徹底が求められています。

これらの取り組みを通じて、フジテレビは信頼回復を目指し、今後の経営において透明性と公正性を確保することが期待されていますが長期のスパンで注視していくことが必要な状況が続いています。

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