「帝劇」として長年親しまれてきた帝国劇場が2025年2月で休館し、建て替えが行われます。しかし、「新劇場の完成はいつ?」「休館中の公演はどこで?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、帝国劇場の建て替えスケジュールや設計者、新しい劇場の特徴、そして休館期間中の代替公演先について詳しく解説します。
帝国劇場建て替え完成予定はいつ?
帝国劇場はどうなる? 相次ぎ閉館する「帝劇ビル」「国際ビル」に残る意匠を訪ねて https://t.co/XqA6uBOJ4r
— ASCII.jp (@asciijpeditors) February 28, 2025
2025年2月の休館後、隣接する国際ビルと一体で再開発が進められ、地上29階・地下4階建ての新ビルが建設されます。
そのうち、地上4階~地下2階が新しい帝国劇場となります。
▼ 建て替えスケジュール
項目 | スケジュール |
---|---|
現帝国劇場の休館 | 2025年2月28日が最終公演 |
建て替え開始 | 2025年3月~ |
新帝国劇場完成予定 | 2030年度 |

今の建物は2代目。そして2030年に開業予定の帝国劇場は3代目、になります。
- 1911.3.1帝国劇場 竣工
3月4日にこけら落とし公演。オペラやバレエの上演
- 1966.9.29帝国劇場 再開場(2代目)
こけら落とし公演は、菊田一夫さんが脚色・演出した『風と共に去りぬ』でした。この公演は、スカーレット・オハラ役に有馬稲子さんと那智わたるさん、レット・バトラー役に宝田明さんと高橋幸治さんのダブルキャストで上演
- 2025.2.28帝国劇場 再び休場
- 2030帝国劇場 竣工予定(3代目)
- 帝国劇場 公式ウェブサイト
- 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目1−1 国際ビル 1F,2F
設計者・建築家は誰? 新劇場のデザインとは
小堀哲夫が手掛ける「新・帝国劇場」
— japan-architects (@JapanArchitects) January 16, 2025
コンセプトは "THE VEIL"。皇居の水のきらめきや光、豊かな緑といった自然に包み込まれるようなイメージ。新劇場は90°向きを変えエントランス・ホワイエ・客席・舞台へとヴェールのように重なる空間を抜け、ここだけの特別な観劇体験をつくりだす。2030年開業予定 pic.twitter.com/beKl8Td7Fk
新しい帝国劇場の設計を担当するのは建築家・小堀哲夫氏です。法政大学で教授もされています。
建築家・小堀哲夫氏のプロフィールと経歴
新・帝国劇場の設計者が建築家で法政大教授の小堀哲夫さんに決まりました。写真は記者発表会に出席した小堀さん(右)と東宝の池田篤郎常務さん(左)、中央は新・帝国劇場の模型です。#帝国劇場 #小堀哲夫 pic.twitter.com/gsHr87B29E
— JIJIPRESS ENTERTAINMENT NEWS/時事通信エンタメニュース (@jijicom_ent) January 16, 2025
プロフィール
- 生年月日: 1971年
- 出身地: 岐阜県
学歴・経歴
- 学歴: 法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了
- 職歴:1997年: 株式会社久米設計に入社
- 2008年: 株式会社小堀哲夫建築設計事務所を設立
- 2020年: 法政大学デザイン工学部建築学科教授
- 名古屋工業大学非常勤講師、梅光学院大学客員教授も務める

代表作は商業施設から学校・旅館と幅広いジャンルで活躍が見られます。
小堀氏は、多くの賞を受賞しており、特に2017年には「ROKI Global Innovation Center」で日本建築学会賞とJIA日本建築大賞を同年にダブル受賞しました。
環境に配慮したデザインや地域社会との調和を重視しており、多くの建築賞を受賞しています。帝国劇場の完成も楽しみです。
新劇場のデザインコンセプト「THE VEIL」とは?
新・帝国劇場、舞台・客席の配置が90度回転 小堀哲夫さん設計、コンセプトは「THE VEIL」 https://t.co/oLrFTEnOih
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) January 17, 2025
- 自然をまとい、包み込まれるようなデザイン
- 自然光を多く取り入れ、開放感のある空間
- エントランスを広くし、開演・終演時の混雑を緩和
- 地下鉄直結でアクセス向上

バリアフリーにも配慮した最新式の建物に生まれ変わります。いろんな方に足を運んでもらい、さらに愛される帝劇になってほしいですね
また、新劇場の座席数は約1800席で、現状と同じ規模を維持しつつも、より快適な観劇環境を目指す、と発表しています。

2027年に完成予定で注目されている虎ノ門「トラノゲート」も小堀氏の事務所が担当
虎ノ門駅直結ビル「トラノゲート」27年10月竣工、緑と小川と次世代LANで差異化: 設計のデザインアーキテクトは、小堀哲夫建築設計事務所が担当します。 https://t.co/z7Vnje8UX1
— 日経クロステック(xTECH) (@NIKKEIxTECH) February 28, 2025
休館期間中の代替劇場はどこ?
明治座、外観。 pic.twitter.com/kRiKkidZCG
— ダイン (@Dain770) March 23, 2017
休館中の公演は、明治座で行われることが決まっています。
東宝と明治座が複数年・複数月にわたる貸館契約を結んだのです。帝劇休館中も公演が継続できる形となり、ほっと胸をなでおろしている帝劇ファンも多そうです。
東宝は、2025年2月に一時休館する東京・有楽町の帝国劇場について、休館中の上演の場として明治座を利用することを発表した。
東宝と明治座による、複数年ならびに複数月にわたる貸館契約を締結したことによって実現。帝国劇場休館の間、明治座が上演の場を提供する。
引用元:Impress Watch

明治座のスケジュールもチェックしてミュージカルをこれからも楽しみたいですね!
- 明治座 公式ウェブサイト
- 住所:〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目31−1

帝国劇場からは電車で11分から20分ほどの距離にある明治座。日比谷線や都営新宿線、有楽町線などが利用できます。歩くと…30分~45分ほどかかります。
まとめ
- 帝国劇場の建て替え完成予定は2030年度
- 設計者は建築家・小堀哲夫氏
- 新劇場のコンセプトは「THE VEIL」
- 休館期間中の公演は明治座で上演
長年愛された帝国劇場は、2030年度に新たな劇場として生まれ変わります。
休館期間中も明治座での公演が予定されているため、ファンは今後の情報をチェックしておきましょう!