兜のお下がりは気にしないで大丈夫?五月人形は?初節句の悩みを解決

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端午の節句を迎えるにあたり兜飾りを初めて購入しようか、家族や親せきからのお下がりで済ませてもいいのか、迷う家庭もあるのではないでしょうか?準備する時はだいたい初節句に合わせてなので親自身も知らないことだらけです。この記事では兜のお下がりは気にしなくて大丈夫?なのか、五月人形ではどうなのか?初節句の悩みをあつめて解決してみます。

兜のお下がりは気にしないで大丈夫?

初めての迎える我が子のお祝いにお下がりの話が持ち上がった場合、まずそういう事自体がOKなのかNGなのか戸惑ってすぐには判断も難しいものです。気にしないで大丈夫か、には両論あります。一般的には一代でひとつ、引き継がないが主流です。

嫁いだ先で受け継がれるものとしてお下がりを気にしなくて良い、OKである場合
伝統的な慣習や常識としてお下がりするものではないとNGとなる場合

そして、「お下がり」もいくつかパターンがあります

親として自ら周囲からのお下がりを希望するものはあまり見かけませんが、提案される形でお下がりにするか悩む若い夫婦が多いようです。SNSでの声では2つのパターンを見つけました。

夫のお下がり

端午の節句の兜をお下がりにしたい義母(?) 昨年息子が生まれ今年初節句を迎えるのですが、義母から初節句はどうするのか、兜や鯉のぼりは?食事会はどうする?などと色々質問されました。 食事会等は特に困った事も無く義実家に集まって過ごさせて貰うことになったのですが、義母から兜をどうするのかと言われたので「特に考えては居なかったが賃貸なので小さな兜を買って飾ろうかと」と話し出したら「お金無いんだから勿体ないよ!息子(夫)の物があるから孫ちゃんのはお下がりにしようよ」って言われました。確かに裕福とは言えない家庭ですが初めての子の初めての節句ぐらい我々で色々買い揃えたい気持ちがあるので義母の言葉にモヤモヤ。

引用元:YAHOO!知恵袋より

夫もしくは妻の兄弟のお下がり

初節句…兜のお下がりは駄目ですか? 今年、息子の初節句のお祝いをします。実家の母に話をした所、私の兄の兜がかなりきれいな状態で保管されているので持っていく? と言われました。

引用元:YAHOO!知恵袋より

中でも初節句を迎える子供の父親、つまり夫側からのお下がりを提案する義母や義実家に戸惑う母親の相談が良く見受けられます。

実家からの提案の場合には、親子で気心が知れているため母親も自分の考えを言いやすかったりきっぱり断れたり出来るからでしょう。

兜のお下がりNG!引き継がない場合

世の中の一般常識でいえば、一身に受けた厄を次の世代に引き継ぐことになるのでふさわしくない、という考えです。兜など端午の節句で飾るお飾りはお祝いする子の厄を代わりに受けるためのもの、厄から守る、厄除けの意味があります。この場合には一人に一体、と対の考えなので長男も次男も同じです。それぞれに厄除けとなってくれるものが必要ということになります。

とはいえ、兄弟の分だけ全部飾るスペースはないよー💦ということも。

そんなに何体も飾れない…という場合には鯉のぼり、鎧、大将人形、など違うパターンでそれぞれの子供の厄から守るお飾りを考えるのも一案です。

兜のお下がりでも大丈夫な場合

風習や習わしというよりも引き継ぐ装飾品という考えに近いものであれば、お下がりが大丈夫なようです。それには良い意味合いも含まれているのが条件になっていることが多いです。

  • その家系では、代々端午の節句の時期に飾る品となっているもの→代々引き継がれるものとして大事にされている装飾品、美術品のような扱い。家宝の一つであるような存在。
  • 健康で無事過ごせたことに習い次世代もそうであって欲しい、という感謝と祈念の気持ち。
  • 両親、祖父母などが慣習やならわしに関して重要視せず自分たちの考えを優先出来る家庭環境

兜 夫のお下がりは大丈夫?

伝統的には「厄を引き継いではいけないから一代で一つ」という大前提を踏まえたうえで、夫のお下がりが大丈夫かどうかの判断は、どういう理由で引き継ぎたいかによります

次世代へ繋がる子供のお祝いですから、両親、祖父母ともに納得する流れでお下がりという引き継ぎの形ができれば大丈夫かもしれません。一抹の不安や不満を誰かが残したままお祝いの日を迎えるのはおすすめしません。

五月人形は?兜と五月人形の役割の違い

端午の節句を前に「兜」「五月人形」どう違うの?武具と人形の違い?とシンプルな事が実はわからなかったりします。地域によって飾るものは違う、という説もありますが主に3つあります。

画像でいうと左から「兜」「鎧」「大将人形」がイメージになります。

  • 大将人形

名前や形は違えど、五月人形としてお飾りの品としては認識は同じになります。五月人形として「兜」を飾るのは関西、「鎧」は関東が多かったということです。最近は多種多様なタイプがあるので若い親世代になるほど全国的に線引きはあいまいになってきています。

兜のお下がり お祓いは必要?

お下がりを引き継ぐのが大丈夫な場合でも、一代限りで買い替える時もお祓いは必要と考えます。

引き継ぐ場合はもちろん次の世代に厄も引き継がないため。一代限りで買い替える場合は役目を終えて頂いたという節目のため。

どちらも気持ちを一新してお下がりでも新品でも、五月人形をお迎えする機会となります。

兜を買わない場合の対処法

兜、鎧、大将人形などを置くスペースがない、という場合に今はいろんな形でお祝いとして飾れるものがあります。「置く」だけではなく、「壁掛け」というスタイルもありますし、鯉のぼりなどはそもそも屋外に設置するものですから庭やマンションのベランダに添えるタイプのもので迎えることもできるでしょう。また、祖父母の家で鯉のぼりをあげるという地域もあります。

我が家の場合を紹介します。一人っ子の息子がいます。

私たち両親ともに同郷の南九州出身なので風習や習わしの違いで悩むことはありませんでしたが、準備するものは両親(私たち夫婦)父方の祖父母、母方の祖父母で違うものを準備しました。

我が家の出身は九州のとある地域ですが、父方の両親の庭先に鯉のぼりをあげる台がありました。
初節句でいっぱいいっぱいの気持ちでしたが今思うと、その地域では節句で子供の成長を祈るとともに鯉のぼりをあげることで「我が家にも跡取りが出来たぞ」という独特のアピールの意味もあったのではないか、と思ったりします。

自宅では小ぶりの「兜」を親の私たちが用意し、「鯉のぼり」を父方の両親が準備し当日にあげました。母方の祖父母は、というと鯉のぼりと吹き流しの上に「祝う子供の名前を記した旗」をつける地域でしたので、その旗を用立てた、という背景でした。それぞれが準備するものがあった、というお祝いの形になりました。

まとめ

兜のお下がりは気にしないで大丈夫かどうかについては、良しとする意見と避けた方が良いとする意見、両方がありました。

お祝いする子の両親や祖父母等が納得する選択をして、心から成長を願う端午の節句にしたいものです。五月人形といわれるものは「兜」「鎧」「大将人形」とそれぞれ地域によって飾られる対象が違うだけで同じくくりのものだということもわかりました。新調する以外の選択をする場合にはお祓いなどをしてお祝いに備えるなど、曇るところのない晴れやかなお祝いになりますことをお祈りいたします。

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