フジテレビCMが番宣に変わるのなぜ?ACジャパンも消える理由を徹底調査

フジテレビCMが番宣に変わるのなぜ?ACジャパンも消える理由を徹底調査タイトル エンターテイメント

フジテレビのCMタイムに異変が起きています。2月1日を境にこれまでスポンサーCMが差し替えられていたACジャパンの公共広告と同じ頻度もしくはCMの間中フジテレビ自社番組の番宣が流れる場合も見受けられるようになりました。

これってどういう現象?

ACジャパンを流さなくていいの??

この変化の背景には、フジテレビを取り巻くある問題が関係しているようです。中居正広さんの女性トラブル問題に巻き込まれて世間の厳しい目にさらされているフジテレビのスポンサー離れが進みCMがACジャパンに差し替えになることが話題になってから半月あまり、次の現象はACジャパンすらフジテレビのCMタイムで少なくなってきたことです。ACジャパンが消えて代わりに番組宣伝に変化してきた理由を解説します。

フジテレビのCMがACジャパンから番宣に変わる理由

スポンサー企業に広告料を返還することで空いたCM枠を、自社番組の番宣で埋めているため

2月1日からのフジテレビCMに異変

1月17日フジテレビの最初の会見以降スポンサー企業のCM差し替えが相次いだ後、ACジャパンで落ち着いてから半月、2月になったら最近異変が…。

今度はACジャパンともう一つ目立ってきたものが。フジテレビの番組宣伝【番宣】です。

2025年2月1日から、フジテレビのCMタイムでACジャパンの公共広告が減少し、自社番組の番宣が増えました。特に、番組間に流れるCMが全て番宣という時間帯もありました。

30日に新社長・清水賢治氏が定例取締役会後に次のように語っています。

各企業が見合わせているCMと差し替えられているACジャパンの部分について、料金を請求しない。(中略) 経緯について「ご迷惑をかけている。最低限のこと」と補足。フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスの業績予想が「売り上げ500億円マイナス」となることも番組で伝えられた。

引用元:日刊スポーツ

フジテレビは料金を請求しないうえ、その広告料を返還することに。

フジテレビCM 番宣が増える流れ

スポンサー企業は通常、契約期間に基づいてCM枠を購入し、広告料を支払う。

スポンサー企業がCMを見合わせた場合、そのCM枠をACジャパンの公共広告に差し替え

ACジャパンの広告に差し替えた場合でも、広告料を請求しないことが決定

フジテレビが広告料を返還

空いたCM枠を自社番組の番宣で埋める

このように、スポンサー企業のCM撤退から始まり、フジテレビの広告料を請求せず企業側に返金する決定により、ACジャパンの広告が減少し、番組スポットに切り替わる流れが生まれています。

元フジテレビで現在はフリーの笠井伸輔氏もInstagramでこの事態を説明しています。

フジテレビ側の不祥事によって、各企業がコマーシャルを取り下げました このパターンであってもルール上、フジテレビの収入は減らない状況が続いていました しかし、これでは、あまりにも申し訳ないということで フジテレビは放送せずにACに差し替えコマーシャルの放送料金は企業側に返還すると言うことを決めました と、なると ACを放送しなくてもよい 何を放送しても良いことになるのです」

フジテレビ側が申し訳ないということで返還しているんですね。空いた枠を自分たちで埋めている、ということ。

今まではスポンサー側の不祥事があってCMを差し替えている場合には、フジテレビに広告料は支払って今したが、今回はフジテレビ側ということで広告料を返還になってしまっているのです。

ACジャパンが流れるときの 典型的なパターンとは?

もちろんです。以下に表形式でまとめました。

パターン企業の不祥事フジテレビの不祥事
CMの取り下げ依頼企業がテレビ局側に依頼企業がテレビ局側に依頼
広告料の扱い(差し替え)テレビ局の収入として保持テレビ局の収入として保持
対応ACジャパンの広告に差し替えACジャパンの広告に差し替え
広告料の請求(テレビ局が)請求する請求しない
広告料の返還なし企業側に返還
空いたCM枠の扱いなし自社番組の番宣で埋める

2025年3月期の業績予想としては純利益が、これまでの290億円から98億円へと66.2%減少する見通し

春の『FNS歌謡祭』も提供が足りなさ過ぎて中止が決定。今後のフジテレビCM事情が気になるところです。

ACジャパンのCMに飽きる理由とは?

  • 同じ形式が多い: 定型的な公共広告が繰り返されるため、視聴者が新鮮さを感じづらい。
  • 過度な繰り返し: 繰り返し放送されると、同じメッセージに飽きてしまう。
  • 強いメッセージ性: ACジャパンのCMは社会問題に関するものが多く、時にはメッセージが重く感じられることも。

繰り返しと強いメッセージはストレスに感じやすい場合が多い

フジテレビ側の思惑

スポンサー企業離れが始まり次々とCMがACジャパンに差し替えになって約半月。ACジャパン祭り、ACジャパンだらけ、と揶揄される状況を打破するためにフジテレビ側も動き始めています。

  • 制作現場は少しでもACの本数を減らそうとする動き
    →ACジャパンばかりでの視聴者離れを危惧
    →本編に過去のVTRを差し込んだりすることでCM時間を減らす編集作業
  • 通常と異なる作業だがクオリティーは落とせない
    →視聴者とスポンサー企業に戻ってきてほしいため

現場は必死にイメージ回復を目指していることがわかります。

めざましどようびでACジャパン本数比較

≪AC67本→7本≫1日の放送では、AC以外のCMが注目を集めた。日本民間放送連盟や、日本広告審査機構(JARO)、そして自局番組の宣伝などが増加。「めざましどようび」(午前6~8時半)は1月25日では67本がACの広告だったが、1日の同番組では7本へと激減。特に7時台が顕著で、前週は全13本がACだったが、この日は全6本のうち1本。CM自体の時間も6分30秒から3分へと減らした。

フジのCMを巡っては、約80社もの企業が放送を見合わせている。

引用元:スポニチアネックス

この状況を表にすると下記になります。

めざましどようび 全体のCM本数と時間

日付番組ACジャパンの広告本数自局番宣や他の公共広告CM時間
1月25日めざましどようび(午前6~8時半)67本0本6分30秒
2月1日めざましどようび(午前6~8時半)7本増加3分

めざましどようび 7時台のCM本数

日付番組ACジャパンの広告本数自局番宣や他の公共広告
1月25日(7時台)めざましどようび13本0本
2月1日(7時台)めざましどようび1本増加

1月25日の「めざましどようび」(午前6~8時半)では、67本のACジャパンの広告が流れていましたが、2月1日には7本へと激減しました。

このように、ACジャパンの広告が減少し、日本民間放送連盟日本広告審査機構(JARO)、そして自局番組の宣伝などが増加しています。

実はACジャパンだけが公共広告ではないんです。

日本民間放送連盟のCMも実はみたことあるもの多いです

JAROってなんジャロ、ってもう知らない世代も多そう

これらの団体は、ACジャパンと同様に社会的なメッセージを広めるための広告を提供しています。スポンサー企業がACジャパン以外の公共広告団体に広告を差し替えることも考えられます。

まとめ

フジテレビは1月からの相次ぐスポンサー企業のCM差し替え・差し止めに伴い、ACジャパンの公共広告に差し替える流れになりましたが、新社長の元定例取締役会で広告料を企業側に求めないことも決めました。これにより、ACジャパンの広告を放送しなくても良い選択肢が出てきて、空いたCM枠を自社番組の番宣で埋めることができるようになりました。この対応により、フジテレビは視聴者に対して自社番組を積極的に宣伝する機会を得る一方で、広告収入の減少という課題にも直面しています。かえって通常にCMが機能しないことに視聴者に不安を与えていることにもほかなりません。2月もまだフジテレビの混乱や事態の収拾は収まる様子もなく第三者委員会に行方が気になるところです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
エンターテイメント
honoをフォローする
タイトルとURLをコピーしました