カルバート組とは?万博チケット当日券交換で始発前から動く人たちの正体を解説

カルバート組ってなに?万博当日券で始発前から動く人たちの正体を解説 カルチャー

大阪・関西万博で未使用チケットを交換できるという当日券をめぐる行列が大きな話題になっています。その中でも注目されているのが「カルバート組」という言葉。
「始発で並んでも間に合わない」「裏ルートから動いているのでは?」とSNSでも広がり、万博ファンの間で気になる存在になっています。

この記事では、カルバート組とはいったい何なのか、その正体と現場の様子をわかりやすく解説します。はじめて聞いた人でもすぐ理解できるよう、背景や実態を整理しました。

カルバート組とは?

カルバート組とは、公式には推奨されていないけれど、物理的には通れてしまう“グレーゾーンの通路”を利用して、始発前に動く人たちを指す俗称です。

大阪・関西万博の会場で、当日券交換をめぐる行列が激化するなかで注目され、SNSでも話題になっています。

具体的には、会場の夢洲と舞洲を結ぶ夢舞大橋を渡り、東ゲート付近にあるトンネル状の通路(カルバート)を経由して到着する人たちのこと。
本来は工事用や管理用に設けられたインフラの一部ですが、警備やスタッフの管理下で始発電車より早く並べてしまうケースがあるのです。

そもそも 『カルバート』とは?

カルバート(Culvert)とは?

  • 道路や鉄道の下を横断する水路や通路のこと。
  • 橋をかけるほど大きくない川や排水路を横切るときに設置される。
  • コンクリートや鋼材で造られた「箱型」や「円形の管」が多い。

主な役割は?

排水路
 雨水や小川の流れを道路・鉄道の下に通す。

動物や人の通路
 農道や歩道を通すために使われることもある。

構造物の安定
 盛土や道路を支える形で組み込まれ、インフラの一部になっている。

形のイメージ

「トンネルを小さくしたようなもの」です。断面は四角(ボックスカルバート)や丸い管(パイプカルバート)が代表的。

半地下や地中に埋まっていて、人や車が通る場合もあれば、水だけを流す用途もあります。

なぜ始発前に並べるのか?

電車より早く到着できるルート

通常、夢洲にアクセスする最速は「始発電車」。一番早い夢洲駅到着は5時40分頃。
しかしカルバート組は舞洲側から歩いて渡ることで、始発よりも早く東ゲート付近へ到達できます。指摘されるカルバートは会場となる4時40分頃まではフェンスで施錠されていてその時間より前には通り抜けできません。

としても、電車の始発よりちょうど1時間くらい前には東ゲートに到着できる、ということになります。

話題のカルバートはGooglemapでも確認することが可能です。右端に2つの四角いカルバートが見えます。

参照:Googlemap

このカルバートのトンネルを通り抜けると、なんとエントランス広場後方にある旗エリアに続きます。このあと東ゲートまで一直線!その後、会場まで待機している、ということになりそうです。

カルバート通り抜け
参照:Googlemap

当日券交換の競争が過熱

万博の当日券は、未使用チケットの引換や時間指定入場分の確保で、朝6時前に受付終了することも。
「少しでも早く並びたい」という需要が、カルバート経由の行動につながっています。

どうやって来ている?カルバート組のルート

カルバート組は、舞洲側から夢洲へ渡る際に 常吉大橋・夢舞大橋を経由して会場へ向かいます。

  • 常吉大橋:徒歩・自転車の通行が可能。
  • 夢舞大橋:全区間で「自転車は押し歩き」が必要。歩行者はそのまま通行可能。
  • カルバート通路:夢舞大橋を渡った先にあるトンネル状の通路。ここを抜けると東ゲート付近に到達します。

つまりカルバート組は、深夜や未明に舞洲から徒歩や自転車で橋を渡り、カルバートを抜けてゲート前へ到着している、というわけです。

大阪関西万博で案内している自転車によるルートや駐輪場の地図を見ると参考になりそうです。深夜~早朝なのでここを徒歩でカルバートまで歩いていると思われます。

参照:EXPO2025交通インフォメーション自転車でご来場の方へ
  • 常吉大橋の舞洲側入口 → 夢舞大橋 → カルバート通路 → 万博東ゲートエントランス広場
    だいたい 3.5km〜4km前後

徒歩なら 45〜60分くらい、自転車なら 15〜20分程度(ただし夢舞大橋は押し歩き必須) の距離感です。

此花大橋は利用できない

夢洲に渡る橋の中で最も近い此花大橋は、万博期間中は 自転車・歩行者ともに通行できません
車両についても交通規制がかかっており、アクセスルートとしては使えない橋です。

そのため、公式に案内されているルートは常吉大橋と夢舞大橋を経由するものであり、カルバート組もこのルートを利用していると考えられます。

カルバート どこが管理?

カルバート自体は大阪市や大阪府の管理下にあるインフラ施設です。


実際の万博運営では日本国際博覧会協会や警備会社がゲートを管理しており、
「開けるか閉じるか」の判断は現場スタッフによって日ごとに変わります。

SNSでの目撃情報と評判

見出し
  • カルバート組とか当日券6時に終了とかもうカオスすぎる… 4月の万博に戻って…
  • 本日9月28日(日)はカルバート(万博外)で徹夜組が大量に。電車の始発でも購入不可の可能性ありです
  • 大阪関西万博当日券6時半で終わりとかもうそれはカルバート組しか交換できないのでは、、
  • 万博当日券狙いのカルバート組いましたわ
  • 万博外のカルバート管轄は港湾局なので、万博側は何も出来ないらしい。 なら、万博側の出るところに バリケード作って、9時まで通れなくすればいいのでは?w

SNSでは驚きや疑問の声が多く見られます。
ただし完全に“秘密の抜け道”ではなく、条件次第で許可される通路といえます。

注意点とリスク

2025年8月29日、大阪・関西万博の公式サイトでは「早朝における入場待ちを控えてほしい」という案内が発表されました。

開場前の時間帯は警備やスタッフの体制が整っておらず、救護所も開いていないため安全が十分に確保できません。始発電車が動く前や交通ターミナルが開く前からの待機はお控えください。

引用元:大阪関西万博公式>早朝におけるゲート前の入場待ち自粛のお願い

【注意】あまりに早い時間から列に並ぶと、警備員や運営スタッフに過度の負担がかかり、思わぬトラブルにつながる可能性があります。来場は入場予約時間に合わせて行うよう ご注意ください

  • 公式には推奨されていないルートであり、必ず利用できる保証はない。
  • 混雑や安全上の理由で閉鎖されることもある。
  • 真夜中や未明に舞洲から夢洲へ歩くのは、体力的にも安全面でもリスクが高い。

天候不良時のリスク

  • カルバートは半地下・トンネル状の構造で、豪雨時には冠水や足元の滑りやすさが懸念されます。《※今回対象のカルバートは半地下ではありません。》
  • 排水設備は整備されていると考えられますが、大雨時には一時的に通行制限や閉鎖の可能性も。
  • 天候によっては「利用を避ける」「通常ルートに切り替える」といった判断が必要です。

まとめ

カルバート組とは、夢洲と舞洲をつなぐカルバート通路を利用して、始発前から当日券交換に並ぶ人たちを指す俗称です。
公式に案内されているルートではないものの、現場の判断で通れてしまうことから“グレーゾーンの通路”と呼ばれています。

始発より早く動けるメリットはある一方で、安全面や天候リスクを考慮する必要があり、常に利用できるわけではありません。
万博の混雑や当日券争奪戦を象徴する現象のひとつとして、「カルバート組」という言葉が広がっているのです。

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