2025年5月17日、フジテレビ系で生放送された漫才トーナメント「THE SECOND」グランプリファイナル。3代目王者に輝いたのは、結成17年目のツートライブでした。
しかしSNSでは、「面白くないのに優勝?」「囲碁将棋の方が良かったのでは」といった声が相次ぎ、番組史上最大ともいえる賛否が巻き起こっています。
この記事では、SNSで集めた生の口コミをもとに、その評価が割れた理由を探っていきます。
ツートライブに「面白くない」の声が続出…その理由は?
「THE SECOND」ツートライブが優勝https://t.co/86yePwKcdX#THESECOND #ザセカンド pic.twitter.com/ca37B07Lwu
— お笑いナタリー (@owarai_natalie) May 17, 2025
口コミでは、「ツートライブが全然笑えなかった」「3本ともピンと来なかった」「1本目が最も面白くなかった」という声が目立ちました。
客席おるやつアホばっかりか?なんでツートライブがこんな高評価やねん?
全組の中で全く笑わなかったのはツートライブだけ。
ツートライブ自体は好きですが、1本目で1番面白く無かったと思ってんで最高得点は???といった気持ち
ザセカンドで優勝したツートライブ?準決勝のネタ見たけど、全く面白くなかったわ。客で1人だけ面白くない評価しててその人だけまともな客だなって思った。
個人的には圧倒的囲碁将棋だったけど、残念だなぁツートライブも面白くないわけじゃないけど、笑いが古いなぁとは思った
ツートライブは新鮮なネタではあったがスキル的に疑問が残る。
引用元:X
これらのコメントに共通していたのは、「爆発力の欠如」や「ネタの古さ」への指摘です。

逆に「新鮮」というコメントもあり、感じ方はそれぞれ。
ツートライブは新鮮なネタではあったがスキル的に疑問が残る。
引用元:X
また、ツートライブを元々好きな人であっても「今回のネタはあまりハマらなかった」と感じたケースもあり、「好きだけど今回は違う」という冷静な分析も見られました。
ツートライブのネタが「響かなかった」理由とは?
架空設定への評価が分かれたワケ
口コミの中で目立ったのが、「ツートライブのネタがまったく響かなかった」という意見。特に決勝ネタに対しては、次のようなコメントが見られました。
ツートライブの決勝ネタ、面白くなかった。
現実味のない架空の人物設定で、最後までネタに入り込めなかった。
これが優勝かぁ。ツートライブが架空の設定ばかりで個人的に響かなすぎて高得点なのに驚き、昔のM-1で和牛優勝だなって思ってたら個人的に響かなかった霜降り明星が優勝した時を思い出した
引用元:X
これらの声の多くは、「ネタの世界観がフィクション寄りすぎて感情移入できなかった」という感覚から来ているようです。
ツートライブは、キャラ漫才や設定系ネタで独自の世界観を築いてきたコンビですが、決勝ネタもやや現実離れした内容で、「ツボにハマる人は爆笑」「乗れない人は最後まで置いてけぼり」という評価が極端に分かれやすい構成でした。

実際に、世界観にハマっている人は高評価
ツートライブさんのネタの世界観最高でした!
引用元:X
さらに、近年の賞レースでは「共感系の会話劇」「日常のあるある」が高評価を得る傾向にあり、囲碁将棋のようなリアリティのある“言葉の面白さ”を重視する漫才と比べて、ツートライブのスタイルが刺さりにくいと感じる人も多かったと考えられます。
「優勝=万人が納得できる面白さ」であってほしいという視聴者の期待とのズレもまた、「面白くないのに優勝?」という違和感の正体の一つなのかもしれません。
囲碁将棋推しの声が多数!「ネタの完成度が段違い」
ザセカンドありがとうございました!!
— 囲碁将棋 Official【公式】 (@IGOSHO185) May 17, 2025
よかったらネタ見てってください!
ZEKKEI MANZAI#15【年齢確認】囲碁将棋 | 絶景漫才https://t.co/A39vfFvape#ザセカンド pic.twitter.com/QccBTVKbkK
「面白くない」派の大半が挙げていたのが、「囲碁将棋の方が断然よかった」という意見です。
Twitterではツートライブ面白くなかったという意見の人が多い(笑)
特に決勝は囲碁将棋の方がネタとして面白かったのは間違いないようだ。囲碁将棋の方が面白かったのに
囲碁将棋の負けを確信した瞬間に見るのやめた 私の中では前のネタを引っ張らない、他の出演者の名前を出さない囲碁将棋が1番綺麗な漫才だった いい漫才をありがとうございました
一般審査員だったからツートライブ、M-1審査員だったら囲碁将棋というだけの話やと思う
引用元:X
囲碁将棋のネタについては、「熱量」「構成力」「セリフの密度」などが高く評価されており、「なぜこれが勝たなかったのか分からない」という声が圧倒的多数を占めました。

特に1本目のコンビニネタを絶賛する声多数
しかし囲碁将棋の1本目は圧倒的だったな、完璧すぎた、かっこええ〜
セカンドで見せた囲碁将棋のコンビニネタは進化しててすごかった。舞台で見た時、面白かったけどそこまで印象に残る感じではなかったんだけど、鳥肌たった。
囲碁将棋の1回戦のコンビニのネタ、セカンド史上1番笑った
引用元:X
囲碁将棋に2連続「1点」評価…審査方法に疑問も
こいつら囲碁将棋嫌いなだけじゃん
— 🦐私立恵比寿中毒🪬 (@i501_x) May 17, 2025
ダメだろこんな審査員#ザセカンド pic.twitter.com/auWk0KBDVX
特に話題になったのは、囲碁将棋が2回連続で観客審査員から「1点」評価を受けたこと。SNSでは以下のような疑問の声が多く見られました。
にしても、ネタの評価ではなく囲碁将棋だから1点にしたように感じました。
ツートライブおめでとうってのは確かだけど、囲碁将棋に1点ていうのは何…? 人それぞれってのは理解したいが2連続1点は2連続1点は、ネタ関係なしに嫌いなだけでは?
囲碁将棋のアンチが審査員の可能性があるのが残念 得点表見て審査員と表の位置が全て同じと仮定すると、同じ人が囲碁将棋に1点または2点を付けてた 来年はトナメ毎の入れ替えを希望です!
この“1点騒動”をきっかけに、観客審査の仕組みに対する不信感が高まり、「笑いの好みは十人十色だが、納得感がなかった」という意見が多発しました。
有吉弘行の「囲碁将棋推し」コメントが審査に影響?
肩出し宮司アナお綺麗✨#ザセカンド #THESECOND #宮司愛海 pic.twitter.com/J6Mr9wQKtc
— hige daruma (@y2hige) May 17, 2025
もう一つ議論を呼んだのが、決勝戦前に宮司アナウンサーが読み上げた有吉弘行さんの応援コメントです。
ザセカンドで有吉さんは囲碁将棋応援してますって読み上げたアナウンサー。途中で言うな!
面白さ関係無しに、囲碁将棋に選ぼうとする輩が会場で現れるからやめて欲しい。
去年まではSNSの応援コメント全員平等に1個ずつ拾ってたから良かったけど、有吉さんの囲碁将棋贔屓のコメント拾うのはまずいな、と個人的には
有吉さんもポスト消してるし囲碁将棋の方が勝ちだと思ってたんだろうな。ま、会場の人の価値観で決められるから仕方ないけど優勝者のネタは個人的にはあまり面白いと思わなかった。
途中で有吉のポスト紹介したのも影響してるのかな囲碁将棋推しって
ここで有吉の「推し」ポストを読み上げるのはルール違反。
有吉のツイートって身内ウケ狙いでしょ? これ紹介しちゃうのやっぱり運営センスなさすぎ
審査直前のタイミングでの発言だったこともあり、SNSでは「先入観を与えたのでは?」という批判の声が。
実際、有吉さんはその後投稿を削除しており、騒動を意識したと推察するユーザーもいました。
一方でツートライブを絶賛する声も確かに存在
一方で、ツートライブの優勝に感動した、評価しているという肯定的な口コミも確かに存在します。
ツートライブおめでとう🎊✨✨マジで1番おもしろかったよ!関西勢うれしい。
こんなに面白かったのか!って思ってたからめっちゃビックリ!!
私は囲碁将棋推しだから優勝してほしかったし、1点ついたのが信じられなかったけど、昨日はツートライブが1番面白かった。ツートライブおめでとう
特に「ネタの世界観が良かった」「3本とも安定していた」「露出が少なかった分、ネタがフレッシュだった」といった声が中心で、“積み上げてきた実力”を評価するファン層が多く見られました。
総合評価:賞レースの宿命と、視聴者の“期待のズレ”
今回の賛否両論は、「ツートライブが面白くない」という単純な話ではなく、
「囲碁将棋の完成度が高すぎた」「観客審査や運営の不透明さがモヤモヤを生んだ」といった、複合的な要因が絡み合った結果といえるでしょう。
一部では「金属バットは好きだけど賞レース向きではない」「ネタ順や疲労も影響する」といった冷静な分析も見られ、全体としては視聴者それぞれが真剣に漫才を楽しみ、向き合った結果の賛否ともいえそうです。
THE SECOND~漫才トーナメント~ 概要
👊THE SECOND 2025👊
— THE SECOND~漫才トーナメント~【公式】ザセカンド (@thesecond_cx) April 30, 2025
THE SECONDのポスターが完成いたしました👏
今年は昨年優勝者verと
グランプリファイナル進出者8組verの
2種類あります‼️
5月17日(土)19時から生放送📺
ぜひご覧ください✨#ザセカンド#THESECOND#フジテレビ pic.twitter.com/EnChdh2Ozo
「ザ・セカンド」は、結成16年以上のベテラン漫才師を対象とした漫才トーナメントで、2023年から始まりました。この大会の主な目的は、過去に全国ネットの漫才賞レースで優勝したことがない漫才師たちに「セカンドチャンス」を提供することです。

ネタの時間は6分!
応募資格
引用元:フジテレビTHE SECOND公式
- 所属事務所の有無は問わずプロのみ参加可能。
- 結成16年以上(2009年12月31日以前に結成)。
- 全国ネットの漫才賞レース番組で優勝していないこと。
- 競技は漫才のみ。
- 即席ユニットでの出場は不可。
- 前回大会のファイナリスト7組は「ノックアウトステージ32→16」へのシード権が与えられる。
※ただし選考会への参加は自由(審査対象外)
大会の構成
- 選考プロセス: 参加者は、東京と大阪で行われる選考会を経て、ノックアウトステージに進出します。最終的に8組がグランプリファイナルに進出し、トーナメント形式で優勝を争います。
- 賞金: 優勝者には賞金1000万円が授与されます。
2025年の大会
2025年のグランプリファイナルは5月17日にフジテレビで生放送され、ツートライブが優勝しました。この年は過去最多の140組がエントリーし、激しい競争が繰り広げられました!
- ツートライブ
- モンスターエンジン
- マシンガンズ
- はりけ~んず
- 囲碁将棋
- 吉田たち
- 金属バット
- ザ・ぼんち
対戦結果
一回戦
試合番号 | 先攻 | 得点 | 勝敗 | 後攻 | 得点 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1試合 | ツートライブ | 295(大会史上最高得点) | ○ | モンスターエンジン | 278 | ● |
第2試合 | マシンガンズ | 277 | ● | はりけ~んず | 288点 | ○ |
第3試合 | 囲碁将棋 | 294 | ○ | 吉田たち | 283 | ● |
第4試合 | 金属バット | 289 | ○ | ザ・ぼんち | 287 | ● |
準決勝
試合番号 | 先攻 | 得点 | 勝敗 | 後攻 | 得点 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1試合 | はりけ~んず | 275 | ● | ツートライブ | 288 | ○ |
第2試合 | 金属バット | 283 | ● | 囲碁将棋 | 285 | ○ |
決勝戦
試合番号 | 先攻 | 得点 | 勝敗 | 後攻 | 得点 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
決勝戦 | 囲碁将棋 | 279 | ● | ツートライブ | 287 | ○ |
まとめ
- 今回の議論は、賞レースにおける視聴者心理と期待のズレを浮き彫りにした
- ツートライブの優勝には「面白くない」「囲碁将棋が良かった」との声がSNSで噴出
- 囲碁将棋の連続“1点”評価に不信感を抱く声が多数
- 決勝前の有吉弘行コメント紹介が物議を醸す
- 一方で、ツートライブの実力を評価する声も多く存在